
美しいドレープが特徴的なドレスを着たのん
秋の気配が深まる10月27日、東京・日比谷では「第38回東京国際映画祭」が開幕して観客を熱気に包んだ。162mにおよぶレッドカーペットのトップバッターを飾ったのは女優・のんだ。
彼女は、オープニング作品『てっぺんの向こうにあなたがいる』で主演を務めた吉永小百合とともに登場した。映画祭に駆けつけたファンは興奮気味にこう語る。
「吉永さんは薄いピンクと紫色の上品な着物で現れると、同映画祭に登壇するのは『33年ぶり』と口にしていました。帯に人の絵がプリントされていて驚きましたが、今回の映画のモデルとなっている世界で初めてエベレスト登頂に成功した女性・田部井淳子氏の写真をプリントした特製のものだったようです。
一方、吉永さんの青年期を演じたのんさんは、濃いブラウンのチューブトップで胸元があらわになったドレスが印象的でしたよ。とくにステージにあがる瞬間は動きが出るためか“あわや事故”というぐらいむっちりとした上半身があらわになってしまう瞬間もありましたね。胸元はもちろん、ウエストからヒップにかけての生地がゆったりとドレープしていたので、丸みを帯びた女性らしいフォルムが表現されていました」
映画や配信系の作品に出演していたものの、前所属事務所とのトラブルで民放ドラマから姿を消していたのん。しかし、2025年4月にドラマ『キャスター』(TBS系)で11年ぶりに民放ドラマに出演し、演技力が再評価されている。芸能ジャーナリストは“イメージ転換”が成功していると解説する。
「のんさんの代表作といえば、やはりNHK連続テレビ小説『あまちゃん』でしょう。主人公の天野アキといえば恋愛よりも夢や仲間との絆を重視し、行動や話し方に性別を感じさせない中性的なスタイルが特徴的です。また、さかなクンの半生を描いた映画『さかなのこ』でもジェンダーを超えた演技でのんさんは評価を得ています。
そのため、これまでのんさんには“中性的なイメージ”が定着していました。実際、本人もボーイッシュな服装を好んでいましたが、今回のドレスは、これまでのキャラを活かしつつも“女性らしさ”も存分に取り入れたものでした。32歳を迎えた彼女は、今後妻や母親役などにも挑戦していく可能性は十分高いと思います」
大女優への道を着実に歩んでいるというわけだ。
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