
木村昴ほどの売れっ子をキャスティングしておいて、ほぼストーリーの本筋にからませていない。怪しくないのが逆に怪しすぎる……。
10月25日(土)に第3話が放送された間宮祥太朗×新木優子のダブル主演作『良いこと悪いこと』(日本テレビ系)。
小学校の同窓会でタイムカプセルを掘り起こした元6年1組のクラスメイトたち。現在34歳になっている彼・彼女らは再会を喜んでいたが、タイムカプセルのなかから出てきた卒業アルバムのクラス写真は、猿橋園子(新木)をいじめていた6人の顔が黒く塗りつぶされていた。
クラスのリーダー的存在だった高木将(間宮)もいじめグループの1人だったが、第3話までで6人のうち4人が次々と不審な事故に見舞われ、2人は亡くなっている。
いじめていた側の将といじめられていた側の園子が協力して事件の真相を追いかける「ノンストップ考察ミステリー」だ。
■いじめられていた新木優子にも裏の顔がある?
週刊誌の美人敏腕記者として有名になっている園子。彼女をいじめていた面々がターゲットになっていることから、もっとも動機があるわけだが、正義感が人一倍強い園子は身の潔白を主張し、将とともに真犯人を見つけ出そうとしている。
これまでの言動を振り返るかぎり、園子が真犯人という可能性はかなり低そうだが、かといって彼女が清廉潔白な存在かというと疑問が残る。
園子は第3話で、いじめグループの1人でありIT企業社長として成功している小山隆弘(SixTONES森本慎太郎)から、犯人ではないかと疑われた際、否定して次のように語っていた。
「(私は)あなたたちとは違うからです。誰かの不幸や苦しむ姿を見てケラケラ笑える、あなたたちみたいな “悪い子” とは違うからです」
たしかにここまでの描写だと、小学生時代の園子はかわいそうな被害者で、その後、必死に努力してジャーナリストとしての道を切り拓いたことがわかる。
けれど、いじめメンバーを “悪い子” と決めつけており、その対照的な存在である自分はさも “良い子” なのだと主張しているように聞こえ、あまりにも短絡的に一元化した思考回路の持ち主だと感じる。
ここで話が飛ぶのだが、本作のポスタービジュアルに暗号が隠されていると話題になっている。説明が長くなるため解読法は割愛するが、仲よしグループが7人組だったと示唆されるメッセージが隠されているという。
そのため、園子が6人組からいじめられていたのは確かだが、実は園子も加わった7人でまた別の誰かに恨みを買うようなことをしていた可能性もある。その謎の被害者が真犯人なのではないかという考察もできるのだ。
いじめた側はすぐに忘れてしまうが、いじめられた側は何十年経っても覚えているというのは、6人組と園子の関係性に言えることだが、もしかすると彼女も誰かを深く傷つけたことを忘れてしまっているのかも……?
■木村昴と戸塚純貴は今のところ無関係だが
さて、ここからが冒頭でお伝えした木村昴にかかわる考察だ。真犯人候補は同窓会に参加していたクラスメイトだけとは限らない。
本作の公式サイトに載っている人物相関図は、元6年1組のクラスメイトとそれ以外に大別できるが、クラスメイトでないキャラにも同い年の34歳が数人いるのだ。
たとえば園子と同期で仲がいい週刊誌記者(深川麻衣)も34歳。
その同期記者は第3話でIT企業社長・隆弘の新サービス発表会見に出席したのだが、隆弘がガラス板落下の事故に巻き込まれそうになった囲み取材時には見当たらなかった。ガラス板を隆弘の頭上に落としたのが彼女ではないかという考察も出ている。
また将がよく通っているスナックがあり、その店主(戸塚純貴)も常連客(木村昴)も34歳の同い年。
このスナックのシーンは頻繁に登場し、将と店主と常連客は和気あいあいと楽しそうにしているのだが、今のところスナックパートに出てくるキャラはストーリーの本筋にからんでいない。
彼らは元6年1組ではないから当然と言えば当然……なのだが、不自然なほどに本筋と無関係すぎて、逆にめちゃくちゃ怪しいのだ。戸塚純貴と木村昴という売れっ子をわざわざキャスティングしておいて、最終話まで事件と無関係なまま終わるなんてありえるだろうか。
あくまで一例だが、記者やスナック店主や常連客のうちの誰かが、整形手術をして名前を変えているとしたら、「実は元6年1組のクラスメイトでした」という展開にもできるはず。なんらかの目的で将や園子に近づいているということだ。
ちなみに第3話で、将が隆弘を連れてスナックに訪れた際、木村昴演じる常連客の姿がなかったので、なんらかの伏線になっているのかもしれない。
もし常連客がこのままメインストーリーにかかわってこないとしたら、「木村昴の無駄遣い!」と叩かれても不思議ではないほどなので、いずれ物語の中心に躍り出てくる可能性は高そうだ。
今夜放送の第4話以降で、木村昴演じるキャラが不穏な言動をしないか、注目である。
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