
窪塚洋介
窪塚洋介と松田龍平のW主演で、10月17日から全国公開中の映画『次元を超える』(豊田利晃監督)。
同作で、主要キャストの1人として窪塚と共演している千原ジュニアが、自身のYouTubeで窪塚洋介と対談。カリスマ俳優・窪塚洋介として、一躍その名を知らしめた2000年公開の『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)で演じた「キング」の誕生秘話について語り、話題となっている。
「2000年に放送されて大ヒットしたドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(以下I.W.G.P.)は、石田衣良氏の原作をもとに、脚本を宮藤官九郎氏、監督を堤幸彦氏がつとめた伝説のドラマです。
“池袋のトラブルシューター” と呼ばれる主人公のマコトを長瀬智也さんがつとめ、池袋を舞台に起きるストリートギャング同士の抗争や難事件をマコトたちが解決していく物語です。
同作で窪塚さんが演じたカラーギャング集団『G-Boys』のリーダー “キング” こと安藤崇は、その独特の存在感やカリスマ性で人気が爆発。それまでの不良像を一新したキングのキャラクターは、当時の若者たちにも大きな影響を与えました。
また、2023年6月には『ホットペッパービューティー』のウェブCMで、美容院を訪れた窪塚さんがキングの髪型にされるという形で、復活が話題に。『窪塚といえば、キング』という人も多いほど、時代を超えて愛されるキャラクターですね」(芸能記者)
千原ジュニアも、「キング」という捉えどころのないキャラクターがどうやって生まれたのか気になっていたようで、そのことを窪塚に質問。すると、窪塚の口から意外な誕生秘話が明かされたのだ。
「窪塚さんは最初に脚本を読んだとき、『裸に毛皮のコートを着て寡黙。もうガチガチの超ギンギンの不良みたいな役』だったため、そのまま演じたら、これは成立するわけがない。作品も制作陣も、やけどすると感じたそうです。
そこで、役を成立させるために思案した窪塚さんは、1990年代に週刊少年チャンピオンで連載されていた不良漫画『ウダウダやってるヒマはねェ!』に登場する極悪非道なキャラクター天草銀(アマギン)に着目。『アマギンとコロ助を足してみようと思って』と明かしました。
不良漫画と、藤子・F・不二雄原作の『キテレツ大百科』のキャラクターを掛け合わせるという発想に、ジュニアさんも驚いていましたが、当の窪塚さんは、キングという役をリアルに成立させるには『この道しかない!』と思ったそうです。
とはいえ、原作もあるうえ、当時はまだデビューしたてだった窪塚さん。キングの演技プランについて、堤監督は猛反対。しかし、最後は根負けし、『もう君の好きにやりなよ。その代わり知らないよ!』と投げやり気味に言われたそうです」(同)
窪塚が明かした裏話に対して、コメント欄には、
《コロ助足そうと思ったの天才過ぎるだろ》
《IWGPの語尾の「〜なり」はコロ助だったのか》
《キング誕生秘話がここで聞けるなんて、嬉しすぎる》
など、驚きと喜びの声が多くあがっている。映画誌ライターはこう語る。
「堤監督の反対を押し切って生まれた窪塚さんなりのキングですが、ドラマの後半からは、宮藤官九郎氏もキングのセリフの語尾に『なり』を入れるなど、窪塚さんにあわせて脚本を書いてくるようになったそうです。
過程はどうあれ、結果的には時代を超えて今も愛される、窪塚さんを代表するキャラクターが確立したわけですから、当時の直感は大当たりだったということでしょうね」(同)
キング風にいうなら、「(キングの)スパイスが、コロ助だったとは驚きなり」といったところか。
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