
サイバーエージェントの藤田晋社長
11月2日(現地11月1日)、MLBのロサンゼルス・ドジャーズがワールドシリーズを制し、山本由伸がMVPに輝いた。じつは、その数時間前にも、カリフォルニア州デルマー競馬場で、日本のスポーツ史上に燦然と輝く偉業が成し遂げられていた。
ジャンルごとに14ものG1レースがおこなわれ(2025年)、世界中から強豪が集結するアメリカ競馬の祭典「ブリーダーズカップ」(以下、BC)。そのなかで、もっとも格が高いとされる「BCクラシック」で、日本馬のフォーエバーヤングが優勝したのだ。
「海外の競馬で有名なのが、フランスでおこなわれる凱旋門賞でしょう。あちらはヨーロッパで、芝の最強馬を決めるレースですが、アメリカのメインはダート競馬です。そのダート競馬の最高峰がBCクラシック。つい最近までは、『日本馬が勝つことは無理』とさえ言われていたレースですから、とんでもない快挙です」(競馬ライター)
JRAのレース体系は芝が中心だが、近年は海外での高額賞金レースが増えたこともあり、ダート馬のレベルも高くなっているという。
フォーエバーヤングは牡(オス)の4歳で、北海道のノーザンファーム生産馬。父はリアルスティール、その父はあのディープインパクトだ。今回のBCクラシックの1着賞金は364万ドル(約5億7000万円)で、これまで同馬が稼いだ24億2000万円を加えて、総獲得賞金は約30億円に。日本馬の賞金王となった。
「管理する矢作芳人調教師は、これまで海外競馬に挑戦し続け、これで海外G1は10勝め。しかも、海外の騎手ではなく、弟子の坂井瑠星騎手で勝ったこともすごい。坂井騎手の騎乗ぶりも見事でした。
そして驚くのが、馬主の藤田晋さんの強運ぶりです。社長を務めるサイバーエージェントの子会社が運営するゲーム『ウマ娘 プリティダービー』がヒットしてことで、『競馬会に還元したい』と馬主になったのが2021年7月のこと。
その翌年のセールで9800万円で落札したのが、フォーエバーヤングでした。その馬がレースで30億円近くも稼いだだけでなく、BCクラシックを勝ったことで、種牡馬としても世界的な注目を集める存在となりました。その価値は計り知れません」(同)
快挙から1日あけた11月3日、テレビのワイドショーでは、ドジャースの話題ばかりだが、競馬ファンのカンニング竹山はXでこう呼び掛けている。
《頼む ワイドショーよ、凄い事をやり遂げたフォーエバーヤングのネタもやってくれ こちらも世界一になったんです》
どっちもすごい!
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