フジテレビは10月31日、お笑いコンビ・千鳥の大悟がMCを務める番組『酒のツマミになる話』を、年内で終了すると発表した。
番組はもともと、2021年に『人志松本の酒のツマミになる話』としてスタート。ダウンタウン・松本人志の芸能活動休止にともない、2024年2月からは大悟がMCとして出演し、相方のノブもゲスト席のサブ役として出演していた。
突然の打ち切りについて、経緯をスポーツ紙記者が解説する。
「10月24日に放送予定だった番組の内容が、急きょ、差し替えとなり、大悟さんが激怒したと伝えられています。この回ではハロウィンにちなみ、大悟さんが金髪姿の松本人志さんのコスプレを披露するものでした。
収録を終え、予告もされていたものの、フジテレビの上層部が難色を示したのです。大悟さんは、松本さん不在の席を守ってきた思いがあるため、松本さんのコスプレがNGとなれば、激怒するのは当然です。
フジテレビは、差し替え決定に至る過程で『社内における連携に不十分な点があった』としていますから、局の対応に落ち度があったということです」
X上では1997年に起こった “あの騒動” を思い起こす声も並ぶ。
《ごっつの時の、松ちゃんじゃん!30年越しのデジャブ?》
《酒のツマミになる話の終了はごっつええ感じのそれと似ている。まるでインスパイアだ》
《松本人志がプロ野球の優勝決定試合でごっつええ感じの放送を飛ばされてフジテレビに激怒し、クビになった一件の再現のようだ。それを令和の今、松本人志に扮した別人がやるとは……》
かつてダウンタウンはフジテレビでレギュラー番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』を放送していたが、『酒のツマミになる話』と同様、改編期でもない1997年11月の中途半端な時期に終了している。その経緯を放送作家が語る。
「その前の9月に番組の2時間スペシャルが放送予定だったものの、優勝を目前に控えたヤクルトスワローズのプロ野球中継へ差し替えとなりました。
松本さんは事前に伝えられていなかったため激怒し、『ごっつ』を含め、すべてのフジテレビのレギュラー番組降板を示唆しました。ただ、音楽番組の『HEY!HEY!HEY!』と深夜番組の『一人ごっつ』シリーズは存続しました」
人気番組の『ごっつ』終了がもたらしたものは、フジテレビのバラエティ “氷河期” だった。
「『ごっつ』は裏番組の『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)を視聴率で追い上げ、最終的に追い抜き『元気』を終了に追い込むほど勢いのある番組でしたが、それを失い、フジテレビの失速は決定的になりました。
以来、フジのバラエティは他局に遅れを取ることもしばしば。大悟さんとフジテレビの関係の冷え込みによって、同じ状況が再来しないといいのですが……」(前出・放送作家)
ただでさえ低い視聴率が、奈落の底へと落ちてしまうのか。
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