ニッチェの江上敬子
11月5日、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系・12月13日放送)のファイナリストが発表された。
メンバーは紺野ぶるま、もめんと、電気ジュース、エルフ、ニッチェ、とんでもあや、ヤメピ、パンツ万博の8組。うち初出場は5組となる。
「注目のコンビは、7年ぶりの決勝進出となったニッチェがあげられます。さらに決勝戦の常連組として、4年連続進出のエルフや、2年連続5度めの紺野ぶるまさんが悲願の優勝を獲得できるかも注目です」(放送作家)
だが、今回の決勝メンバーのなかで、ニッチェとエルフ、紺野を除いては、一般的な知名度が高いとはいえない。そのため、Xでは大会について冷めた声も少なくない。
《無名の人が優勝してもすぐにテレビでは見なくなりそう》
《今年はファイナリストが8組と減ってて、2年連続の芸人が乏しいせいなのか、無名の芸人が4、5組もいるせいか、個人的にはファイナリストの発表は思ってたよりも、アガらない》
こうした声が並ぶとおり『THE W』は、話題性の乏しさが目立つ。
「『THE W』は2017年にスタートし、初代の優勝者はゆりやんレトリィバァさんでした。大会のルールは、女性であること以外は、事務所への所属、ネタのジャンル、人数、芸歴も不問であり、アマチュアの参加も認められています。“何でもアリ”の大会となっているため、明確な審査基準が設定できていないという指摘はかねてからあります」(前出・放送作家)
例年、12月に決勝戦がおこなわれているが、これは『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)と放送時期が重なっている。
「『THE W』と『M-1』の双方にエントリーする芸人も少なくありません。その分、Xで《THE.Wのファイナリストの内M-1にも出ているコンビ、ほぼ2回戦落ちなんだよなあ》といった意見があるように、『THE W』の大会自体のレベルの低さを指摘する声も聞かれます」(前出・放送作家)
『M-1』の場合、優勝はできなくとも決勝へ進出すれば、キャラクターなどが注目され、優勝者以上に活躍するケースもある。2024年、準優勝を果たしたバッテリィズなど好例だろう。
「『THE W』は、芸歴も問われないため、もともと知名度のある女性芸人さんが優勝を果たすケースも少なくありません。さらにコントの場合は、そこで演じるキャラでタレント活動をするわけにもいかないので、幅広い活躍につながりにくいというデメリットもあります」(同前)
女性芸人にとって、もっと“夢のある”大会であってほしいが……。
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