
沢尻エリカ
沢尻エリカが、11月11日に更新されたYouTubeチャンネル『NewsPicks/ニューズピックス』に出演。2007年9月にあった「別に…」騒動について、ついに真実を語った。
「沢尻さんは21歳だった当時を振り返り、『ピークで精神状態が壊れていたときですね。もう忙しくてパニックでした』と証言していました」(芸能記者)
2007年9月29日、主演映画『クローズド・ノート』の初日舞台あいさつ。最初こそ「みなさん、きょうはお越しいただきありがとうございました」とあいさつしていた沢尻だったが、あまりの短さに司会が「撮影中のエピソードは?」と質問するも「特にないです」とピシャリ。
「『別に』発言が出たのはこのあとでした。沢尻さんがクッキーを焼いて撮影現場に持参したというエピソードが明かされ、行定勲監督も『現場の空気を柔らかくしてくれて助かります。こういう女優さんは初めてでしょう』と、ねぎらいの言葉をかけるも、腕を組んだままの彼女の返答は『別に……』の一言だけでした」
この映画のキャンペーンのために約2か月間で全国8か所を回り、100件超の取材をこなすという殺人的なスケジュールに追われていた沢尻。2007年は、映画以外にも複数の案件が並行して動いていたという。
「5月、明治のシュガーレスガム『キシリッシュ』の新CMが放映され、6月にはソニーの携帯電話の発表会。7月には、フランス・パリ郊外出身という設定の謎のシンガー『ERIKA』としてデビュー。同月24日、TOKYO FMのラジオ番組『ワンダフル・ワールド』に出演した際、沢尻さんは『夏休みないと、やってらぁんない!』と、本音も漏らしていました」
8月には写真集『ERIKA2007』を発売。これはコンセプト立案から衣装選び、撮影地選定まで、すべてを自らプロデュースしたものだった。さらに、9月にはソニー・エリクソンの携帯電話の新CM会見が開かれた。CMでは、「100種類のデザインの携帯パネルがそろう」という宣伝文句に沿って100種類の衣装を着用したという。
そんな当時の彼女のイメージが“女王・エリカ様”だった。芸能ジャーナリストはこう同情する。
「沢尻さんは今回のYouTubeで、『“沢尻エリカはこうじゃないといけない”って、鉄のガードをバーン!みたいな感じで。打ち合わせで誰一人の目を見て話さないし。すんごい真っ黒のグラサンで、一言も発しないし一切笑わない』と、作られたイメージにとらわれていたと吐露していました。18年越しにようやく真相が明らかになったというわけですね。
当時の芸能界はとくに、過労やそれにともなうメンタルヘルスの悪化などへの意識があまりにも低かったのは間違いありません。今では“充電期間”としてタレントやアーティストが長期休暇を取ることも当たり前になってきました。もし、“令和の芸能界”だったら、当時の沢尻さんも“殺人的スケジュール”に振り回されることなく、自分らしく余裕をもって活動できたかもしれませんね。その点、深く同情できると思います。
一方、こうして客観的に当時を振り返ることができるようになったということは、沢尻さんも大人になったと言えます。これからは、余裕のある大人の“エリカ様”として活躍してほしいところです」
当時のスポーツ紙には、「あの舞台あいさつ後、関係者打ち上げで目を潤ませてあいさつした」という記述もある。忙殺された孤独な少女が漏らした、必死のSOSだったのかもしれない。
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