芦田愛菜
11月14日から無料配信サービス「TVer」で、松雪泰子主演のドラマ『Mother』(日本テレビ系)の配信がスタートした。出演当時、5歳だった芦田愛菜の泣きの演技が話題を呼んでいる。
「2010年に放送されたこのドラマは、児童虐待を受けている少女・怜南 (芦田)を救うため、研究者・鈴原奈緒 (松雪)が誘拐犯として少女を連れ去り、偽の母娘として逃亡する物語です。本当の親子ではない2人が旅を続けるなかで、本物の『母性』とは何か、家族とは何かを問いかけるヒューマンドラマです」(芸能記者)
劇中、少女は「継美(つぐみ)」として生きていくが、その名を呼ぶ奈緒とともに、名シーンの数々は15年経ったいまも色あせることはない。
「TVerでは、定期的に過去の名作ドラマを一挙に無料配信していますから、今回もその一環なのでしょう」(同前)
突然の配信開始に、Xでは
《いつの間にかTVerにMotherが帰ってきてる》
《MotherがTVerで配信されてる…!!》
《ずっと見たかった作品だから涙出そう TVerさんありがとう》
など、懐かしさと感謝の声が相次いでいる。
そんな懐かしさとともに、あらためて脱帽するばかりなのは、まだ5歳だった芦田の演技力だ。
「実の母・仁美(尾野真千子)から虐待され、ゴミ袋に入れられるシーンなど、極限の場面にも真摯に向き合い、大人顔負けの迫力を見せています。当時、所属事務所がダメもとで推薦し、演技審査を受けた結果、応募規定年齢の7歳に達していないのにキャスティングが決まったというエピソードが、その才能の特別さを物語っています」(前出・芸能記者)
芦田はこの作品をきっかけにブレイク。2011年『マルモのおきて』(フジテレビ系)で共演した鈴木福と、大みそかの『第62回NHK紅白歌合戦』に7歳と193日で出演し、それまでの最年少出演記録である大橋のぞみの9歳と237日を更新した。
「“天才子役”といわれた当時から、大人の女性となった現在に至るまで、芦田さんは第一線で活躍し続けています。7月に発表された『2025上半期CM起用社数ランキング』(ニホンモニター調べ)では1位(19社)になるなど、いまや“CM女王”となりました。そんな芦田さんの原点は、やはり泣きの演技。とくに、奈緒のことを初めて『お母さん』と呼びながら泣くシーンは、逡巡しながらも心に決める心情がきちんと投影されており、多くの視聴者の記憶に残り続けています」(同前)
同作は各国35カ国以上でも放送されるなど、世界的な大ヒットとなった。芸能プロ関係者は語る。
「脚本に冒頭から惹きこまれますが、芦田さんがこの役を演じなければ、作品は埋もれていた可能性もあります」
芦田愛菜という天才子役との運命的な出会いなくしては、成功はあり得なかったということか。
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