
2025年11月、トレーニングを終えて帰宅するフワちゃん(写真・金谷千治)
木枯らしが吹き、気温が一桁となった11月中旬。トレーニングを終え、季節外れの短パンからムキムキの太ももをのぞかせたまま、1人の女性が帰路につく。以前よりもガッチリした体格とは裏腹に、どこか反省した面持ちで雑踏のなかに消えていった──。
11月7日、YouTuberでタレントのフワちゃんがXを更新し、「女子プロレス団体スターダムに入団し、新たな夢に本格的に挑戦します!」と、プロレスラーとして活動再開することを報告。合わせて、12月29日に両国国技館のリングに立つことを発表した。
「フワちゃんは、2024年8月、お笑い芸人のやす子さんに対する“暴言投稿”が問題となり大炎上。レギュラーラジオ番組『フワちゃんのオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送系)が放送休止を経て打ち切りとなったほか、出演していたGoogle PixelシリーズのCMも取りやめに。実質的に“芸能界追放”となり活動休止を余儀なくされました」(スポーツ紙記者)
そんな“腫れ物扱い”されていたフワちゃんに、救いの手を差し伸べたのは、スターダムの岡田太郎社長だったという。
「2023年に社長に抜擢された岡田氏は、『中野たむVS上谷沙弥 敗者引退マッチ』など数々の企画を成功させて、スターダムの黒字化を実現させました。今回のフワちゃん入団も岡田社長の“仕掛け”の1つです。もともと、スターダムの親会社であるブシロードの木谷高明CEOは、企業イメージ悪化を恐れて入団には懐疑的だったといいますが、『岡田くんが言うなら』と渋々納得したそうです」(ブシロード社員)
活動再開後は、トレーニングに励んでいる様子を発信しているフワちゃんだが、現役レスラーは「タレント気分が抜けていない」と批判する。
「デビュー前の新人レスラーが『週5回練習した』とかをSNSで投稿するのは呆れました。それくらいの練習量は当たり前だし、むしろ少ない。ただ、フワちゃんは身長があるので、筋肉をつけて体重さえ増やせばいいレスラーになる可能性も十分ありますが……。
ほかにも、大会でリングサイドにセコンドとして姿を見せていないのも気になります。新人は、先輩のガウンを持ったり、試合間のリング清掃、場外乱闘での観客の誘導など様々な雑用業務がある。新人として最初の仕事をまだしてないわけですから」
また、その“特別扱い”にも苦言を呈する。
「そもそも女子プロレスには、グラドルや女優からの“転向組”も多いので、フワちゃんの加入はそこまで目新しいものでもない。ただ、デビュー戦を両国国技館ですることには驚きましたね。両国のリングに上がることを目標にしているレスラーがたくさんいるので。いずれにしても、厳しい道を選んだと自覚するのは、デビューした後だと思います。スターダム所属の40人のレスラーは、年下ばかり。そのなかで、新人としてやっていくんですから」(同前)
芸能界から鳴り物入りで加入したことで、既に“ヒール”となっているフワちゃん。そんな彼女にエールを送ったのは、“元祖ヒール”としてハサミや一斗缶などを使って暴れまくり、昨年はNetflixのドラマ『極悪女王』のモデルにもなったダンプ松本だ。
「やっぱり知名度があるので、いきなり上(トップクラス)で試合をすることになるだろうね。そうなると、これまで下で頑張ってきた子たちは、いきなりポンと入ってきた人に抜かれちゃう。彼女たちの気持ちを思うと、複雑なところもある。自分も落ちこぼれだったからさ。彼女たちには『フワちゃんに負けるな!』と応援したい。そしてフワちゃんも、『下の子たちに申し訳ない』と思って、いっぱい練習して、それなりの選手になってもらいたい。最初は辛いと思うけど、頑張っていればみんな認めてくれるようになるからさ。そしたら、ファンも認めてくれるよ。
いつか対戦? そうだね、おもしろいじゃん。話題になるだろうし、やってみたいよね。血だらけにしてやるよ!フワちゃんを!尾崎(魔弓)より先に血だらけにしてやるからな」
フワちゃんはスターダムへ駆け上がれるか──。
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