
『ゲゲゲの鬼太郎』で知られる水木しげるさん(写真・共同通信)
11月17日、アニメ『悪魔くん』の公式X上で、ある発表がおこなわれた。Netflixで世界独占配信中だった本作が、来年1月からTOKYO MXほかで地上波放送されることが決定したという。芸能記者が語る。
「同作は水木しげる氏の代表作『ゲゲゲの鬼太郎』に次ぐ傑作ですね。“1万年に一人現れる救世主”である悪魔くんが、魔法陣を使って悪魔を召喚。様々な怪物や妖怪と戦う物語です」
1989年〜1990年、テレビ朝日系でアニメ化されたが、それから約30年後の2021年、「水木しげる生誕100周年記念プロジェクト」の一環として再アニメ化が計画。2023年11月にNetflixで、33年ぶりとなる新作全12話が配信された。
配信から地上波へというかつては考えられなかったルートに対し、X上では、
《地上波!ネトフリ悪魔くんが地上波でやるの!?マジか!!! やったぁぁあぁあ!!!!!! 》
《悪魔くん地上波来たァァァ》
といった、喜びと驚きの声が殺到している。
「これまでは地上波放送が終わった後、Netflixでも配信されるというケースが一般的でした。西島秀俊さん、内野聖陽さんがダブル主演した『きのう何食べた?』(テレビ東京系)や、新垣結衣さんと星野源さんによるラブコメディ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)などはNetflixで配信されています」(制作会社スタッフ)
つまり、今までは地上波で育った作品をNetflixが配信権を獲得する“乗っかる”パターンだったのだ。
「最初から地上波とNetflixが共同制作しているならまだしも、Netflixの単独作品が地上波に進出するようになったということです。Netflixで配信後にテレビでも放送されたケースは、これまでも『GREAT PRETENDER』や『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』などの例があります」(前出・制作会社スタッフ)
“逆転”は今後加速すると見られているようだ。
「アニメにせよドラマにせよ、配信動画サービスが生み出すコンテンツは潤沢な予算で作られていますから、そのスケールは地上波のそれらを優に超えています。コンプライアンスが許されるなら、地上波の放送を獲得したいというテレビマンは少なくないはずですよ」
もちろんプラットフォーム間の垣根がなくなり、一つの作品がさまざまな窓口で見られる便利な時代ともいえる。
「同じく17日、主人公の声を務める梶裕貴さんは自身のXで、『作品ファンの皆様の愛と熱意のおかげで… 『#悪魔くん』地上波放送が決定です!!より多くの方に #水木しげる 先生の名作、その新たな形を受け取っていただけると嬉しいです』とポストしています」
配信動画サービスが地上波を飲み込む日も近いのかもしれないーー。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







