
再婚相手の妊娠を公表した東出昌大
山から住宅街へと下り始め、人々の生活を脅かし始めたクマ。スーパーや小学校に出現するニュースは珍しくなくなり、人身被害は過去最多となったことが伝えられた。
メディアでクマ情報を見ない日はないなか、「報道が過熱しすぎだ」と警鐘を鳴らす男がいる。猟師免許を持ち、ハンティングをおこなっている俳優の東出昌大だ。日常的に山に出入りしている彼は、クマには滅多に出合わないという。いわく、ここ数年、「クマは数字が取れる!」と気づいたメディアが騒いでいるだけだという。
東出の主張の真偽はともかく、実際、多大な影響力を持つ各局の人気ワイドショーのコメンテーターはどう伝えているのか。
「まず、民放視聴率1位を記録している『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)。11月19日放送分では、約45分、クマの現状について取り上げました。その中でコメンテーターの元テレ朝社員の玉川徹氏は、クマを駆除するマンパワーについて言及。『人口が減少しているところとクマの被害は相関している』と分析し、人口減少によって対策がさらに困難になると危惧。『総力戦でやらないと、なおさら間に合わなくなってしまう』と警告しています」(芸能記者、以下同)
気象予報士ならではの考察をしていたのが石原良純だ。
「17日放送の『モーニングショー』では、クマの恐怖で人が街に出られない現状について、『コロナと一緒だって言うんですね。学校も行けない、それから遊びもできない』『商売している人にも関わってきている』と経済活動への影響を憂慮。また、『23年(2023年)からでしょう?』と問いかけ、『ちょうどわけの分からない暑さが始まったのと(クマの増加が)一致してるんだよねえ』と、その因果関係について語っていました」
連日のクマ報道で知識を得て、“専門家”と化した論客もいる。
「読売テレビ解説委員・高岡達之氏は17日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)で、岩手県内の柿の木に親子とみられるクマ2頭が登っているニュースの際、『(クマがこの後)川のほうに逃げた場合は、クマは簡単に泳ぎます。川も渡ってしまうと川には藪(やぶ)もありますので、行方が分からなくなる』と、クマの生態を交えて解説。一時的に木から降りて住宅地から離れたとしても、脅威は続くと語っていました」
さらに、自衛隊マニアとしても知られるメイプル超合金・カズレーザーは。14日放送の『サン!シャイン』(フジテレビ系)で、クマパトロール中の猟友会に密着した映像を見ながら、「猟友会の方も3名いて3丁以上の銃を有していたと思うんですけど、今回だと2名2丁となっている。打撃力は足りるのか?」などと問いかけた。
“駆除”を前提とした議論が多いなか、クマへの“同情論”も出ている。
「同じく14日放送の『サン!シャイン』で谷原章介さんは箱わなにかかった子グマの映像を見ながら、『駆除はしないといけないですけど、ああやって森の中の子グマが1匹で不安そうにしているのを見るのも切ない気もする』とつらそうに述べていましたね。実際、秋田県などでは、駆除を発表すると自治体に対し苦情の電話が殺到すると報じられています」
メディアの姿勢は常に問われるべきだが、はたして“騒ぎすぎ”なのか。検証が待たれる。
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