
フォーリンラブ・バービー
フォーリンラブ・バービーが、11月18日放送の『ひるおび!』(TBS系)に出演。高市早苗首相による“台湾有事”をめぐる答弁について苦言を呈したことが話題となっている。
「高市首相による“存立危機事態”の認識についての発言後、中国の外務省が日本への渡航自粛を呼びかけたほか、中国で開催予定の日本のイベントが見送られるなど日中関係が急速に冷え込むなか、バービーさんは『発言一つでこんな影響ある…』と困惑しつつ、『民間や市民からしたら、予定していた人はたまったもんじゃない』と、影響を受けた人を思いやっていました」(芸能記者)
さらに、彼女は「中国側に撤回するより前に、国民に向けて説明してほしいという気持ちはあります」と、首相に求めた。
この指摘については賛否が分かれているが、バービーが首相の発言に忖度なく斬り込んだのは間違いない。彼女の姿勢に「変化」を見るのは、さる芸能ジャーナリストだ。
「バービーさんは大学進学のため上京した際、社会に対して疑問をもち始めたと言います。当時、痩せている女性がもてはやされ、容姿によって『女性としての点数』を付けられているような感覚に劣等感を覚えたそうです」(同前)
2007年、相方のハジメとフォーリンラブを結成。そこでさらなる壁にぶちあたる。
「人と違うところが自分の強みで面白さだと気づいたというバービーさん。『自分軸』で生きようと決めた一方、たとえばバラエティの現場で、女性が男性のために料理を作ったり、女性であることをネタに笑いをとるなど、男社会で成り立っている現実を痛感したといいます」(同前)
こうした違和感に目をつぶれば、芸能界に順応できたかもしれなかったが、バービーは納得できず、むしろそれが怒りへと変わっていったという。
「2019年、こうしたジェンダーに対するコンプレックスなどをTBSラジオ『ACTION』に出演した際に語ると、たちまち大反響。世の女性の共感を得たのです」(同前)
そんな彼女を語るうえで欠かせないのが、生まれ故郷、北海道夕張郡栗山町だ。
「少女時代は早く地元を離れたいと思っていたというバービーさんでしたが、2015年、北海道で農業に奮闘する女性を描いたNHKのドラマに出演したことを機に地元への想いが強くなったそう。
今や町のPR動画に出演したり、地元での活動の拠点にするために町内の空き家を購入。地域創生のイベントにも頻繁に呼ばれ、意見をしています。
要するに芸人という枠を飛び越え、ジェンダーから地域創生まで幅広くたずさわっている。だからこそ今回の日中問題についても臆することなく意見できたのでしょう。
18日には、日本外務省の金井正彰アジア大洋州局長と北京の中国外務省の劉勁松(りゅう・けいしょう)アジア局長の協議が行われました。そこで劉氏がポケットに手をいれたまま対応したことに、“失礼すぎる”との批判が殺到しています。中国への反発が強まるなか、バービーさんの意見への賛同が圧倒的とまでは言えないのですが、それでも高市さんにしっかりと意見を言ったのはさすがのバービーさんですよね。オピニオンリーダーになる日も近いかもしれません」(同前)
賛否はあれど、しっかりと意見を表明するその姿勢は見習いたいものだ。
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