
山口紗弥加
6月下旬、東京・豊洲の川沿いでコーヒーを片手に談笑していたのは女優・山口紗弥加だ。お相手は若手女優の山本奈津美。いったい何をしているのか。
「川のほとりで共演者の女性と笑いながら話すシーンを撮影しているようでした。ふたりとも声が通るようでかなり遠くまで笑い声が聞こえてきました。友達のような口調で話していたので、仲の良い親子のような印象でした」(通行人)
ボブヘアを揺らして笑顔を見せている山口は、10月からスタートした『新東京水上警察』(フジテレビ系)の撮影をしていたと制作関係者は語る。
「同ドラマは連ドラ史上初の『水上警察』を題材にした海上アクションで、これまでの警察ドラマとは一味違うクライムエンターテインメントになっています。主演は同局の大ヒットドラマ『海猿』で重要なポジションを演じた佐藤隆太さん。佐藤さんは水上警察署の刑事役で、出世に興味のない現場主義の熱い人間、山口さんも同署の刑事役で物怖じせずに上司にも後輩にも遠慮なく踏み込んでいく勇敢な役どころです」
1994年にデビューした山口は、積極的にバラエティ番組に出演するなどアイドル女優としての活動が目立っていたが、2010年代には主役級よりも“脇を固める実力派”として評価を確立した。名バイプレイヤーとして存在感を見せている彼女は撮影現場でも“姉御肌”だと関係者は続ける。
「山口さんは現場でスタッフや共演者にまめに声をかけたり、撮影が押しても不満を言わず、淡々と役に集中してくれるので山口さんがいると現場がピリつくことはほぼないですね。また、どんな小さな役でも脚本を徹底的に読み込み、役の背景を自分で構築するタイプなので監督や共演者からは、『作品全体を考えて動いてくれる』と高評価ですよ。
現場は山口さんをはじめ、中尾明慶さんや加藤シゲアキさんも含めてわきあいあいとしていました。座長の佐藤さんは、真夏に船上でおこなう撮影時にはキャストやスタッフを気遣って飲み物やゼリーを差し入れしてくださって、ある日は“船”にかけて『黒船どらやき』でしたよ。他にもお弁当の差し入れなど差し入れ三昧でスタッフは大喜びでしたよ」
このチームワークで、ドラマも最後まで波を乗りきってほしいものだ。
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