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物議の細田守監督『果てしなきスカーレット』、芦田愛菜の声には高評価も批判が多いわけは?

芸能 記事投稿日:2025.11.24 20:06 最終更新日:2025.11.24 20:06

物議の細田守監督『果てしなきスカーレット』、芦田愛菜の声には高評価も批判が多いわけは?

芦田愛菜

 

「無事に公開を迎えることができてとても嬉しく思います」

 

 11月21日、喜びを噛み締めるように語ったのは女優の芦田愛菜だ。同日公開されたアニメーション映画『果てしなきスカーレット』の初日舞台挨拶に登場した。

 

「『時をかける少女』や『サマーウォーズ』で世界を席巻した細田守監督の4年ぶりとなる新作です。細田監督といえば、友人や家族といった身近なテーマにファンタジーを重ねて描く作風が特徴ですが、今作はこれまでとは一変した内容に公開前から賛否が分かれていました。

 

『果てしなきスカーレット』は16世紀のオランダを舞台に、国王である父親を殺された王女・スカーレットが復讐を果たそうとするが、失敗した末に辿り着いた『死者の国』で、もう一度復讐に燃えるという物語です。時代を超えて死んだ者たちが集まる死者の国で、戦うことでしか生きる意味を見出せないスカーレットと、人を救うことに使命を感じる現代の日本人看護師・聖との出会いも見どころです。

 

 細田監督の新境地と評価される一方、ならではの“家族の温もり”を期待した観客は、ダークな世界観に戸惑っているようです。抽象的な設定や説明不足のパートも多く、観客が感情移入できないまま物語が進んでしまう。作品に対して厳しい意見が聞かれていて、スカーレット役の芦田さんにも飛び火しつつあります」(映画誌ライター)

 

 実際、公開の翌日に都内で鑑賞した観客はこう語る。

 

「3連休の初日の夕方に鑑賞しましたが、3分の1程度しか席が埋まっていませんでした。細田監督作品といえば、親子連れで楽しめるものがほとんどですが、家族連れはほとんどおらず、20〜30代の男女が多かったです。一部の『TOHOシネマズ』では未就学児連れ限定の上映もされていますが、絶望や復讐心が描かれているシーンが多く、突然大きな音が流れるので幼児には刺激が強いかもしれません。

 

 主演の芦田さんは劇中の歌も担当しているのですが、透き通る声がとてもよかったです。それだけに芦田さんの無駄遣いをしている感じが否めないと感じました」

 

 前出の映画ライターはこう解説する。

 

「多くのレビューでも、作品そのもの可否は別として、芦田さんの演技自体は絶賛されていますからね。芦田さんは多くの人が子役時代から知っている、いわば“国民の娘”です。そんな芦田さんが積極的にプロモーションをおこない、いい演技もしているのに、作品自体がつまらない……。否定派は、より一層フラストレーションが溜まっているという状態のようですね」

 

 物議を醸す本作。ぜひ劇場でその中身を確かめてみてほしい。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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