
ク・ハラさん(写真・AFLO)
11月24日、韓国の女性グループ「KARA」のメンバーとして知られ、2019年に亡くなったク・ハラさんが命日を迎えた。6度めとなる命日に、日本でも追悼が広がっている。
「ハラさんは2019年11月24日、ソウルの自宅で息を引き取った状態で発見されました。当時、現地警察は、犯罪の嫌疑点はないと判断しています。家のなかからは短いメモが発見されたことも明かされました。享年28という若さでの突然の死は、韓国のみならず、日本にも衝撃が広がりました」(芸能プロ関係者)
KARAは2010年8月、シングル『ミスター』で日本デビュー。その後、歌とダンスが人気となり、2011年には『NHK紅白歌合戦』にも出場し、KARAブームが巻き起こっていた。
日本でも絶大な人気を誇っていただけに、その悲しみはいまもなお続いている。命日から、Xではトレンドに上がるほどファンからのコメントが相次いだ。さらに2025年の命日は、とくに感慨深いものだと語るのは、芸能ジャーナリストだ。
「ハラさんは、幼いころに母親が突然、家を出て行き、その後、両親は離婚しました。母親は親権も放棄していたといいます。しかし、ハラさんが亡くなった後、その母親と遺産相続をめぐり、兄が『育児を放棄した親が、子どもの死後に財産を受け取れるのはおかしい』と反発。それを法で守るべく、彼女の名前がついた新法『ク・ハラ法』が制定されるきっかけを作ったといいます。
この法律は韓国でも大きな話題となり、議論の末に成立しました。ただ結果的には父が6割、母が4割を相続する形で決着しています。それでも、ハラさんを思うお兄さんの怒りが社会を動かす一歩になったのは間違いありません」
その裁判から4年後の2024年8月28日、「ク・ハラ法」が韓国の国会で可決された。法律は、いよいよ2026年1月から施行される。
彼女の壮絶な人生は、2025年8月に『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)でも取り上げられ、日本のファンにも広く知れわたった。そんな背景から、2025年の命日はいままで以上に彼女を思う声が多数、寄せられたようだ。
《同じ境遇にある子を救う力になってほしい!》
《どうかひとりでも多くの方がハラちゃんが遺してくれた法律で守られますように》
《ハラちゃんも、ハラちゃんのお兄さんもこれで安心してると思う》
Xには、法律が施行されることで明るい未来を願うコメントが次々と集まっていた。
「親日家であったハラさんは、2011年には東日本大震災の被災者に向けて、当時の所属事務所にも内緒で自らの貯金を切り崩し、日本円で約720万円を寄付したことでも知られています。そんなハラさんの心の優しさに触れていた日本のファンは、彼女の死が法律施行によって報われることを切に願っているでしょう」(前出・芸能プロ関係者)
その名前が残ることで、彼女は永遠に人々の心に生き続けるだろう。
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