
国分太一と、同席した代理人の菰田優弁護士
11月26日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見をおこなったのは、元TOKIOの国分太一だ。国分にとって、6月20日に無期限活動休止を発表して以来、初の公の場となった。
自らの思いを述べたあと、目をうるませながら質疑応答に応じ、コンプライアンス違反を犯したことは認めつつ「誰に対するどの行為が問題だったのか」の“答え合わせ”をしてほしいと訴えた。
「日本テレビが『ザ!鉄腕!DASH!!』からの国分さん降板を発表したあと、TOKIO解散、株式会社TOKIO廃業と続いていきますが、肝心の“コンプラ違反”の内容について、日テレは被害者保護の観点から明らかにしない方針を貫いています。
9月29日には、外部有識者で構成されたガバナンス評価委員会による最終意見書を公開し、国分さんの案件について《具体的な説明を行うことは難しく、説明としてはやむを得ない》としています。
国分さん側は、代理人の菰田優弁護士が10月23日に記者会見を開き、『日テレ側の対応に瑕疵があった』として、日弁連に人権救済を申し立てています。
今回、国分さん本人が会見をおこない、急遽、呼び出されて聞き取り調査をおこなわれたこと、その場で降板を申し渡されたこと、スマホの録音を消すよう依頼されたことなどを話しました」(芸能担当記者)
日テレは国分の会見を受け、コメントを発表。
《本件につきましては、従来から申し上げているとおり、“コンプライアンス違反行為があった”ということ以上に公にできることはございません》
日テレの態度は変わらず、コンプラ違反の内容は依然として不明のまま。さらに《私共は一貫して関係者の保護を第一に対応しており、何よりも関係者が自分の身元を特定され、“二次加害”がもたらされることに強い恐怖を感じております。その観点から「答え合わせ」は難しいと考えております》との見解を示した。
「日テレは《私共は国分氏との面会等について門戸を閉ざしているわけではありません》《弊社社長福田としましても、「時期がきたら国分氏の話を伺いたいし、自分の気持ちをお話しできればと思っている」と申しております》と表明しているので、時期を見て“答え合わせ”がなされる可能性はあります。しかし、それはいまではないということでしょう。
国分さんからすれば、収入の道を絶たれ、福島県にある屋外施設『TOKIO-BA』の廃業に関する返金もあり、一刻も早く復帰したいのが本音かと思われます。しかし、日テレが応じない限り、生殺しの状態が続いてしまうことになります」(同前)
本人がコンプラ違反を認めているため、Xでは国分への厳しい声が書き込まれているが、それ以上に日テレの対応に疑問を持つ人も多い。
《太一くんかばうわけでないけど、強い恐怖を感じるのはは二次被害じゃなくて、日テレ、あなた方のその姿勢だよ》
《自分達で番組降板させておいて国分太一の記者会見をミヤネ屋で放送しちゃう日テレに違和感しか感じない》
「国分さんからすれば、心当たりはあるが、どの件が問題なのか知りたい、被害者に謝罪したいということです。一方の日テレは、被害内容を明かすと一斉に報じられるため、被害者保護のためにも秘匿したいという立場。話は平行線となっており、このまま膠着状態ともなりそうです」(前出・芸能担当記者)
日テレは、中居正広問題によるフジテレビのスポンサー撤退騒動の二の舞いを恐れているのかもしれないが、芸能界とテレビ業界がコンプラ問題に振り回されているような印象も受ける。
騒動の着地点は、はたしてどこになるのか――。
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