立川志らく
来年2月、日本からパンダがいなくなると言われている。上野動物園にいるシャオシャオとレイレイという2頭のジャイアントパンダが、中国に返還される予定なのだ。
「折しも、高市早苗首相が11月7日の衆院予算委員会のなかで答弁した台湾有事をめぐる発言により、日中関係はこれまでになく冷え込んでいます。パンダの返還自体は以前から決まっており、日本政府は次なるパンダを要請していると言われますが、貸し出しが停止され、ゼロになる可能性があるのです」(芸能記者)
1972年、日中国交正常化を記念して、ジャイアントパンダの雄カンカンと雌ランランが上野動物園で飼育されるや、入園者数は急増。日本に一大パンダブームをもたらした。
「パンダはそれ以来、上野動物園のシンボル的な存在でしたが、2008年に雄のリンリンが死ぬと、パンダが不在に。地元商店会などでつくる上野観光連盟が誘致に力を入れ、2011年2月、ようやく来たのがリーリーとシンシンでした。
ただ、来日直後に東日本大震災が発生し、公開は延期に。同年4月に公開されると、開園前から2000人以上が列をつくり、震災で悲嘆にくれる日本を明るくしてくれたのです」(同)
2021年6月、そんなリーリーとシンシンの間に生まれたのが、シャオシャオとレイレイという双子だった。上野の街は沸いたが、親バンダであるリーリーとシンシンは昨年9月に “帰国” している。前出・芸能記者がこう語る。
「11月24日の『ひるおび』(TBS系)では、志らくさんがパンダをめぐる発言をし、大炎上しました。日本へのパンダの貸し出しが停止する可能性があると報じた際、MCの恵俊彰さんから見解を尋ねられた志らくさんは、高市首相の発言を擁護したうえで、
『なぜ高市さんをそこで非難するのか。中国が言ってくるのはわかるんです。ただ日本でもそういう人がたくさんいるということは、あなた方はなんで? 日本人じゃないの? という気すらする』と主張しました。パンダ問題で日本人か否かを問うという、かなり尖った発言ですよね」(同)
日中外交の焦点として注目が集まる上野動物園のパンダ。来年2月の貸与期限が過ぎたあとはどうする予定なのか、同園に本誌が確認したところ、
「ジャイアントパンダ返還後の予定について、現時点で回答できることはありません」
との答えが返ってきた。
「上野動物園サイドとしては、当然、新たな貸与や延長を求めるでしょう。中国がパンダの貸与を武器に各国政府と関係を結ぶことを “パンダ外交” と呼びますが、まさに今回は悪い形で “パンダ外交” がおこなわれたということです」(同)
国籍問わず、パンダが世界中から愛されているのは間違いないーー。
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