
2026年春の解散コンサートを発表した「嵐」
2026年春に活動終了を発表している5人組グループの嵐のラストツアーの日程が、SNSで議論になっている。3月13日から3日連続公演の札幌ドームでスタートするツアーだが、ツアー日程が発表されると同時に、大手旅行サイトで札幌市内のホテル料金が軒並み高騰。現在、大手チェーン系のホテルはほぼ完売か、1泊の宿泊料金が数万円以上にもなっているという。旅行誌の編集者がこう明かす。
「業界では、気候と引っかけて『嵐が来る』と呼んでいます。嵐に限らず、旧ジャニーズ系のグループの全国ツアー公演では、1公演に数万人規模のファンが集まるのでホテル、交通機関のチケットが争奪戦になるんです。今はほとんど全てのホテルが、空室の残数で宿泊料金が上下する『ダイナミックプライシング』を導入しているので、空室数が減ると宿泊料金が上昇します。公演当日は宿泊して、翌日以降の移動にするにしろ、宿泊は札幌市内か苫小牧市、北広島市など、宿泊地は限られます。また、STARTO ENTERTAINMENT社(以下、スタート社)のグループの場合、先に宿などを抑えてしまい、ファンクラブ先行抽選に落選したファンがキャンセルする、という事例が大量にみられるともいいます。この対策として、『キャンセル不可』『予約時決済』を採用している宿泊施設がほとんどです。なので、宿泊料金が今後、下がる可能性は少ないと思われます」
こうした“嵐”に巻き込まれる見込みなのが、北海道大学の後期試験を受験する受験生たちだ。「受験生に対する何らかの救済処置が必要なのではないか、とSNSで議論になっているんです」とは、大学受験専門誌の編集者だ。
「前期日程での合格発表が10日。不合格だった受験生は後期日程の受験大学に移動します。東大、京大は後期日程がないので、北大は受験者が集中する傾向があるんです。実際、昨年は4000人以上の受験者がいました。その北大の後期受験日程が、3月12日。つまり、嵐のコンサート前日となっています。これは国立大学協会が決めた日程で、変更はできません。
しかし、受験生は10日の合否発表の直後から移動を開始するのが通例。一方、コンサートを13日に控えた嵐のファンも、北海道という土地柄、当日直接会場に向かうとは考えづらい。前泊か、あるいは11日くらいから北海道入りすると見られます。嵐が札幌で予定している3公演が終わる16日までは、1日3万人くらいの嵐ファンが移動することになると思われます。高騰するのは宿泊代金と、入手が難しくなる交通機関のチケット。受験生にはダブルパンチです」
大学受験という、受験生からすれば今後の人生を決めかねない大イベントだけに、SNSでは議論が沸騰したということのようなのだ。先の旅行雑誌の編集者がこう続けた。
「じつは、東京ドーム公演は大手企業の入社式にぶつかっているようです。帰宅時間と重なる東京ドームの周辺駅では、混乱があるかもしれません。もともと嵐などスタート社のグループは、連休周辺にツアー公演を催すことが多いので、地方都市の場合、学術学会と被ることがこれまでもあり、学会側が日程や場所の変更をすることがよくあったんです。コンサートは万人単位の人の移動があります。インフラが限られている地方開催の場合、アーティストの評判にも関わるので、運営側の配慮は必要かもしれませんね」
こうしたなかで、SNSでは「嵐がコンサート日程を変更すべきでは?」との声も聞かれる。この問題提起を、コンサートを運営するSTARTO ENTERTAINMENTはどうとらえているのだろうか。同社に、「コンサートの日程変更は予定しているか」と質問したが、期日までに回答はなかった。
27日、北海道大学学務部入試課はJ-CASTニュースの取材に対し「本学としては受験に必要な情報を適切に発信し、受験生やその保護者の皆さんが安心して受験に臨めるよう努めてまいります」と回答している。
来年3月、北海道に無用な波乱が起きないとよいのだが……。
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