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『じゃあつく』モラ味が消えた竹内涼真が “パーフェクトヒューマン” すぎて、むしろ夏帆にはもったいない

芸能 記事投稿日:2025.12.02 11:00 最終更新日:2025.12.02 11:00

『じゃあつく』モラ味が消えた竹内涼真が “パーフェクトヒューマン” すぎて、むしろ夏帆にはもったいない

夏帆

 

 竹内涼真演じる勝男が “パーフェクトヒューマン” すぎて、もはや夏帆演じる鮎美にはもったいないレベルになってしまっている気がしてならない。

 

 11月25日(火)に第8話が放送された竹内涼真×夏帆のダブル主演作『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)。TVerなどで集計した第7話の無料配信再生数が8日間で522万回を突破し、TBSのドラマ・バラエティを含む全番組でベストの記録を更新し、じゃあつくブームを巻き起こしている。

 

■竹内涼真がマジで痛々しかったのは第1話だけ

 

 勝男は「女の幸せは、家で料理を作って愛する人の帰りを待つこと」「料理は女が作って当たり前!」という古臭い価値観を持っていた。そんなモラハラ男ゆえに、大学時代から交際していた鮎美にプロポーズするも、「無理」と断られてしまい破局。

 

 本作は、元カノとの愛を取り戻したい男性主人公と、自分らしさを取り戻したい女性主人公による、別れから始まる2人の成長&再生ロマンスコメディだ。

 

 第1話の勝男は、とにかくモラハラモンスターっぷりがすさまじく、多くの視聴者をドン引きさせていた。たとえば鮎美は手間のかかる手料理を毎晩作ってくれていたものの、勝男は「しいて言うなら、おかずが茶色すぎるかな」と苦言。

 

SNSでは「イライラする」「ムカつく」「夫に見てほしい」といったコメントが飛び交っていたのである。

 

 しかし、思い返すと、勝男がマジで痛々しいモラハラ男だったのは第1話前半まで。第1話の後半にはプロポーズを断った鮎美の気持ちを理解するため、男は料理なんてしないという従来の価値観を捨ててキッチンに立つなど、変わる努力を開始。

 

 もちろん、いきなりモラ味(み)がいっさいなくなったわけではないものの、第2話以降は料理の腕が上がっていくのと比例するように、人間的にどんどん成長していった。

 

 先週放送の第8話では、「人格者」と言えるほどまでに上昇。勝男がモラハラ男になってしまった原因である両親が地元・大分から訪ねてきたのだが、母や父を傷つけないように配慮しながら、2人の古い価値観をやんわり諭す側になっていたのだ。

 

 このようにモラ味がなくなって人間的に成長しまくっている勝男だが、そもそも高学歴・高収入のハイスペ男子で、竹内涼真が演じているだけあって高身長イケメンでもあった。つまり、いまや勝男はビジュ(ビジュアル)もスペックも性格もいい、死角なしの “パーフェクトヒューマン” なのである。

 

■竹内涼真に比べると夏帆の成長スピードは遅め

 

 こうなると問題は、“パーフェクトヒューマン” 勝男に対して、鮎美がパートナーとしてふさわしい女性なのかどうかになってくる。

 

 第1話の鮎美はモラハラ被害者のように見えていたが、第2話で彼女の計算高さが明かされていた。

 

 学生時代の鮎美の回想シーンでは、どうしたら男子たちから好かれるかばかり考えており、モテ努力をしない女友達に対しては、心のなかで《ましてやあなたたちみたいに何もせず、そのままの自分を愛してもらおうなんて、全然ダメ》などと見下していたほど。

 

 クラスの男子に上目遣い&媚び口調で話す鮎美に女友達は冷ややかな視線を送っていたが、鮎美は《友達なんていらない。私はモテに全ベットする》と思っていた。

 

 要するに、鮎美は男に気に入られるために生きてきた “女に嫌われる女” タイプで、大学時代に勝男をロックオンして付き合いだしたのも、ハイスペ男子と結婚して安定した生活を手に入れるため。そして、勝男を逃さないため、古臭い価値観を否定せず、長年黙認して受け入れ続けていた。

 

 勝男のモラハラ気質をモンスター化するまで “育てた” のは鮎美本人。実際、勝男は鮎美と別れて早々に自分と世間の価値観のズレに気づき始め、どんどん人間的に成長していったので、彼の内面が矯正されるチャンスを鮎美が奪い続けていたとも言える。

 

 勝男をフッた後にべつの年下男子と交際するも、その新彼が恋人をとっかえひっかえする “大量消費型” 恋愛体質だったため、さんざん振り回された挙句に今度は自分がフラれる側になってしまった鮎美。

 

 第6話で新たな恋人を探すために婚活パーティーに参加し、年収1000万円オーバーの男性に話しかけられるも、《まただ、私はまた誰かに選ばれたくて、すがろうとしている》と気づく描写があった。彼女も過去の自分と決別して変わろうともがいているのはわかるのだが、成長スピードが勝男に比べて遅い。

 

 劇中では勝男が復縁を目指して追いかける立場で、鮎美が振り向いてくれるかどうかというストーリーになっているが、モラ味がなくなって完璧な男前になったいまの勝男を見ていると、むしろ鮎美が彼にふさわしいのかどうかという疑問がよぎる。

 

 今夜の放送は物語終盤の第9話。クライマックスまでに鮎美が “パーフェクトヒューマン” に釣りあうレベルにまで成長できるのかどうか、注目である。

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出典元: SmartFLASH

著者: 堺屋大地

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