
にじさんじ所属のVtuber「でびでび・でびる」
11月27日、VTuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」所属の人気VTuber「でびでび・でびる」が、「まだ朝7時に通勤してるんですか?」と発信し、X上で大きな議論へと発展している。
「発端となったのは、その日の夜から始まった連投でした。でびでび・でびるは『まだ朝7時に通勤してるんですか?それって“何より大事なもの”を失っていますよ』と切り出すと、『7時〜8時に通勤電車に乗るのって、めちゃくちゃ“勿体ない”んです。今は朝10時が常識なんです』と述べました。
さらには『人間は起きてから2.3時間は頭が働かない』という、どこからか引用した“エビデンス”を紹介しながら、朝10時から始まる生活スタイルを提案しました。『人生の必要な時間が見えてくる』『あなたは、それでも朝は7時だと思い続けますか/』と問いかけていました」(芸能記者)
これに対してユーザーは、
《7時に出勤する生活スタイルを変えたくても 簡単に解決できない背景や十人十色の事情がある。本当にパフォーマンスについて 伝えたいだけなら他人を煽る必要はない》
《5時に朝ご飯作って提供する仕事はくだらないんか? ※ちなみにゴルフ場 十人十色だが、それを主張したら反感食らうのわかるだろ?》
といった声が寄せられ、炎上状態となっている。前出の芸能記者は、この投稿について次のように分析する。
「VTuberの自由な活動形態と、社会インフラを支える多くの職業の存在との間には異なる“視点”が存在するのは間違いありません。VTuberは好きな時間に配信し、ある程度活動する時間を自分でコントロールできるでしょうが、全体で見れば、朝7時や8時に出社する人たちが社会全体の活動を支えているといえる状況のなかで、批判を生んでしまったようです」
そんな中、本人は29日、自身YouTubeの生配信で釈明した。
「でびでび・でびるはもともと『朝4時や5時に起きて満員電車を避けよう』と呼びかける投稿を見かけ、それに対するリアクションとして『朝10時のほうがいい』という趣旨の文章を書いただけで、朝7時や8時に起きて働く人たちを傷つける意図はなかったと強調していました」(同前)
この議論の本質には、コロナ禍以降に急速に進んだ「働き方の多様化」が関わっているという見方もある。
「テレワークや在宅会議が当たり前となり、まさにVtuberと同じようにある程度、自由を得られた人と、そうでない人がいます。同じ会社のなかでも、担当する仕事によって差があったりもします。そうした違いができていくなかで、今回の発言に、イラッとしてしまった人が多いのではないでしょうか」(同前)
みな、誰かのためにと納得して働いている視点が、見えなかったようだ。
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