「鴨川自然王国」の田んぼに立つ加藤登紀子と娘のYae
11月30日、報道番組『サンデーモーニング』(TBS系)に出演した歌手の加藤登紀子の、番組内での発言が物議を醸している。
番組内では、11月7日の衆院予算委員会で、高市早苗首相が台湾有事について「存立危機事態」になる可能性がある、と発言したことを報道。それを受け、日中関係が悪化している問題について加藤が口を開いた。
「加藤さんは『高市さんに言いたいですね。あらためて』と切り出し、『野田(佳彦・立憲民主党代表)さんは事実上、発言を撤回したと受け取ると言ったけど、そういうふうには聞こえていない。高市さんにもう一度あらためて撤回してほしい』と、首相に発言の撤回を要望しました。
さらに『日本が防衛を増強するということは、日本を攻撃目標にしてもいいよ、ということを言っているような結果になる』と指摘し、『本気でやる、という姿勢を高市さんが示しちゃったということ。はっきりと切り替えてほしい』と、危機感を表明したです」(テレビ局関係者)
国の動きに私見を述べた加藤。しかしこの発言には、Xで首を傾げる視聴者が続出。X上でも賛否がわかれた。
《このような理解に行き着くことが不思議でならない》
《日本は守る気であって、やる気じゃない》
毎日新聞がおこなった世論調査では、高市早苗首相の台湾有事発言について、「問題があったとは思わない」が50%となり、「問題があったと思う」の25%を大きく上回っていた。高市首相への支持が、こうした反発の声を生んだようだ。
しかし現実には、高市首相の発言により、多方面に影響が出ている。
「発言以降、中国政府が日本への渡航を自粛するよう呼びかけ、日本からの水産物輸入申請の受けつけ停止を通知するなど、日中の対立は深まっているのが現状です。また、ゆずやJO1、浜崎あゆみなど日本人アーティストたちの中国公演が、次々と中止になるなど、混乱がやみません」
アーティストとしての“危機感”を、加藤は訴えたかったのかーー。
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