『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)でコメンテーターを務める、元テレビ朝日社員の玉川徹氏の発言に、SNSで賛否が入り乱れる事態となっている。
12月2日の放送では、12月1日付で従来型の紙の健康保険証の有効期間が終了し、マイナ保険証に移行することが話題として取り上げられた。従来の健康保険証は原則、12月1日ですべて期限切れとなったものの、暫定的に2026年3月末までは使用できる特例措置が設けられている。
健康保険証の廃止に代わり、マイナンバーカードに健康保険証としての機能を登録したものを「マイナ保険証」と呼ぶ。しかし、マイナンバーカードを取得していない人や健康保険証の利用登録をしていない人が一定数いるために、健康保険証の代わりとなる「資格確認書」という紙のカードが存在しており、現在は基本的にマイナ保険証と資格確認書が並行して使われている状況だ。
スポーツ紙記者が言う。
「玉川さんは以前から、マイナカードを持っていないことを公言していました。
番組でも『僕は従来からマイナンバーカード自体を持っていないと公言していますので。持っていないことによって、不便だなと感じたことは1回もないですね。いまのところ』と前置きしたうえで、送られてきた資格確認書を使っていることを説明。『別に普通に、資格確認書でいいと思う。マイナンバーカードに、どうしても一緒にやりたいという人だけ、マイナンバーカードでやればいいと思います』と話しました。玉川さん自身は、今後もマイナ保険証を持つつもりはないようですね」
厚生労働省は、マイナ保険のメリットについて「過去に処方された薬や特定検診などの情報を医師・薬剤師にスムーズに共有でき、データに基づくより良い医療が受けられる」「手続きなしで高額医療費の限度額を超える支払いが免除される」「救急現場で、搬送中の適切な応急措置や、搬送先の選定などに活用される」「確定申告時に医療費控除が簡単にできる」「医療現場で働く人の負担を軽減できる」、などのメリットをうたっている。
一方のデメリットについて、社会部記者が言う。
「よく指摘されているのは、紛失や盗難による個人情報の漏洩や、個人情報を一元化することで起こりそうなプライバシーやセキュリティへの不安です。また、更新手続きが必要といった点や、システムが不具合になると使えない可能性なども指摘されています」
マイナ保険証への移行がメリットだけではない状況ということもあり、玉川氏の番組での発言に対しては、Xで賛否両論が巻き起こっている。
《玉川徹さんは意地でもマイナンバーカード持たないらしい こういう人がいると国のDXも進まないね》
《何度も言うが、マイナ保険証を使用しなくて不便なのは患者ではない、クリニックの窓口担当者だ それを不便はないと言い切る前に、まずは認識しろ!玉川よ》
などと厳しい意見が上がる一方で、
《玉川さんと全く一緒!マイナ保険証が無くて、困った事は一度もないぞ》
《マイナ保険証がなくても、紙の保険証が「資格確認書」になるだけ それでなにも変わらない、ぼくはそれでいいと思う。と言った玉川さんはよかった。》
などと擁護する声も出ている。
厚労省によれば、10月末時点のマイナンバーカードの保有率は9948万人で、全人口の79.9%。そのうち、87.8%の8730万人がマイナ保険証の登録を済ませているという。完全にマイナ保険証に移行するまでの道は険しそうだ。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







