
東京国際映画祭に登場した川口春奈
12月2日、日本モニター株式会社が2025年の「タレントCM起用社数ランキング」を発表した。1位は女優の川口春奈が21社で3年連続でトップに立った。2位には女優の芦田愛菜の20社が続き、その僅差の追い上げにより、早くも来年のトップ争いが注目を集めている。
「川口さんは味の素、森永乳業、はま寿司など、生活者になじみのあるブランドからの起用が多く、親しみやすい印象が企業側の評価につながっています。一方で芦田さんは知的で落ち着いた印象が強く、小学館、ユーキャン、SBI証券など教育・教養系の分野からの起用が目立ちます。両者ともブランドイメージを崩さない安定感が評価されています」(芸能ジャーナリスト)
X上には、
《1位の川口春奈は21社なんだね。すごすぎる。確かにめちゃくちゃたくさん見る》
《やっぱりCMってイメージが大事ってこれ見てわかるわ》
《芦田愛菜はまだ21歳とかだろ?子役時代から稼いで日本で一番稼いでる21歳なんじゃないのか?》
など、ランキングをめぐる声が並んだ。
「2022年のランキングでは、芦田さんが15社で1位、川口さんが14社で2位でした。ここ数年は互いに1位争いを繰り広げる形になっており、CM業界における“二強”の構図が続いています。ただし年齢や得意分野、ブランドイメージが異なるため、直接取り合うというより、それぞれに適した領域で強みを発揮している印象です。来年もこのトップ争いが継続する可能性は高いでしょう」(前出・芸能ジャーナリスト)
川口は2007年に雑誌『ニコラ』(新潮社)のオーディションでグランプリを獲得し、モデルとしてデビューを果たして以降、数多くのCMに出演している。
「2009年には三井のリハウスのCMに出演する第13代リハウスガールに選ばれたほか、2010年にはau LISMOのCMに出演し、雑誌『CM NOW』の2010年CM大賞にも選ばれています。若い頃からCM映えする存在感があり、その後のキャリアにつながっている印象です。一方の芦田さんは、3歳で芸能活動を開始し、2011年放送のドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)で全国的な知名度を獲得。その後もコンスタントに活躍し、現在は慶應義塾大学法学部政治学科に在学し、学業と仕事の両立ぶりも注目されています」(前出・芸能ジャーナリスト)
男性では俳優の賀来賢人が17社で3位となった。アイドル勢ではSnow Manの目黒蓮が12社で6位と存在感を示している。
人気のある女優が多数いる中で、なぜ川口と芦田は“勝ち続けている”のだろうか。
「やはり大事なのはイメージですよね。どの作品に出たとか、視聴率がどうとか、“女優”としての結果以外にも大切なところがたくさんあります。例えばCM出演を優先するのであれば“不倫役”や“殺人犯”などハードな役柄は、女優としてのキャリアにはなってもマイナスになるケースもありますね。もちろん、スキャンダルがない、という点も大切です。
もう一つあるとすれば事務所がどれぐらいうまく売りこめているかどうかでしょう。どれほどイメージがよくても、勝手にCMが集まることはありませんからね。また、川口さんや芦田さんクラスになると、競合以外の企業からすれば、“あの大企業のCM出ていた”ということがステータスや安心材料となり、さらにキャスティングの声がかかりやすくなるんです。しばらくの間は、この二強状態は変わらないでしょうね」(広告代理店関係者)
熾烈な競争が続くCM業界では、若手や新顔の台頭も予測される。いつこの2人を超える逸材が登場するのか、楽しみだ。
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