
2026年春の解散コンサートを発表した「嵐」
12月2日、5人組アイドルグループ・嵐のラストライブ『ARASHI LIVE TOUR 2026 “We are ARASHI”』札幌公演の日程が、北海道大学を含む国公立大学後期試験と前後している件について、松本洋平文部科学相が言及した。
「公演は3月13日から15日、後期試験は12日からと近接しており、不安の声が上がっているようです。『落ち着いて受験準備を進めてほしい』と述べた松本氏は、北海道大学生活協同組合が用意している往復飛行機とホテルがセットになった受験生向けプランの『フライトパック』にも触れ、『大学などの公表情報によく注意を払ってほしい』と呼びかけました」(芸能記者)
X上には、
《後期受験の前提となる「前期不合格」が判明するのが試験の数日〜2週間程度前という短さなのを、分かってもらいたい》
《宿や移動手段がなくて受験断念する北大受験生は1人たりとも出してはいけないと思う》
《この時期の北海道なんて雪で飛行機飛ばない事だって普通にあるんだよな》
と、切実な声が寄せられている。3月の北海道は天候による遅延や欠航のリスクが高く、ライブ前後の宿泊費高騰も懸念材料となっている。
「ネットの指摘にあるように、基本的に後期試験は前期試験が不合格になった受験生が受けるものです。前期の合否が判明してから、航空券や宿泊先の調整を行うため、慌ただしくなりがちです。そのため、宿泊プランを用意すれば簡単に解決するものではないため、制度面の課題も指摘されています」(前出・同)
こうした“入試とライブの接近”は過去にも起きている。
「2018年2月24日・25日には福岡ヤフオク!ドームとマリンメッセ福岡で安室奈美恵さん、EXILE THE SECONDの公演が行われ、九州大学の25日・26日の前期試験と重なりました。宿泊先確保の不安が広がり、JR九州が社員寮を無償提供する対応を取りました」(レコード会社関係者)
過去にも同様の事例があるため、日程の問題は必ずしも特定の出演者や主催側に起因するわけではない。
「福岡にせよ札幌にせよ人気の観光地であり、大規模なライブや受験がなくとも、現在は海外からのインバウンドの観光客も多いため、ホテルの値段の高騰と予約の取りにくさが指摘されています。今回、嵐側を責めるような声すらあがっていますが、これは仕方のないこと。国民的アイドルが活動再開とラストライブを発表したことでいつも以上に注目が集まり、入試日程との関係が取り沙汰されたという状態です。
むしろ、長期的なことも考えたうえで受験生が落ち着いて受けられる環境をどう整えるか、議論をすすめるべきでしょうね」(前出・同)
受験生にとってもファンにとっても節目の時期だからこそ、安全な移動と宿泊体制の確保が求められている。
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