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流行語大賞は「政権への忖度」なの?…審査委員・やくみつる氏が明かした「選考の裏側」と「自民推し転向疑惑」の真相

芸能 記事投稿日:2025.12.05 15:00 最終更新日:2025.12.05 15:01

流行語大賞は「政権への忖度」なの?…審査委員・やくみつる氏が明かした「選考の裏側」と「自民推し転向疑惑」の真相

やくみつる

 

 12月1日、その年に話題を集めた言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」が発表され、年間大賞に、高市早苗首相が10月4日の自民党総裁選で勝利したときの演説で使われた「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が選ばれた。

 

「この発言に『一国のトップが働きすぎを奨励するのか』という批判も多くあり、高市首相も受賞のスピーチで『賛否両論いただきました。多くの国民のみなさまに、働きすぎを奨励するような意図はございません』と釈明していました。

 

 また、SNSには『そんなに流行した言葉なのか?』『政権への忖度ではないか』などと、受賞を疑問視する書き込みも目立っていました」(政治記者)

 

 こうした疑問を、流行語大賞を選考した当事者はどのように受け止めているのだろうか。審査委員を務めた、漫画家のやくみつる氏を直撃した。

 

「なにやら陰謀論とかも渦巻いていましたね。そんなことがあるはずもなく」

 

 こう苦笑しながら、やく氏は年間大賞決定の裏側を明かしてくれた。

 

「今年の後半は政治の年だったので、高市さんの言葉に収斂していくことに(審査員から)異論は出ませんでした。私としては『ワークライフバランス』を候補にしていたのですが、『(“働いて~” と “ワークライフバランス” の)どちらか』という議論になり、抵抗することなく『働いて』になりました」

 

 受賞の記念品として、高市首相には、やく氏直筆の似顔絵が贈られた。

 

「似顔絵は昨年(2024年「ふてほど」)から、大賞を受賞した方に記念品として、私が描いて贈呈しています。以前の記念品は “名工” の手により作られた品物でしたが、その方が作れなくなったということで、私が描いた似顔絵になりました。

 

 制作費は、色紙代180円だけです(笑)。高市さんからはその場で受領のサインを頂戴したので、それを私のお宝にします」

 

 やく氏といえば、テレビ出演時のコメントも自民党に厳しいことで知られる。さらに、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗・日曜版」にも4コマ漫画などの作品を掲載しているが、もしかしたら “自民党推し” に転換したのだろうか。この 転向疑惑に、やく氏はこう答える。

 

「いえいえ、私はノンポリです。(自民党・共産党の)どちらの党員でもありません」

 

 高市氏の言葉を推したのも、似顔絵を描いたのも「お仕事ですから」と見事に割り切っていた。さらに、意外な国会議員とのエピソードも教えてくれた。

 

「だいぶ前になりますが、自民党の平沢勝栄さん(衆院議員)の名刺に載せる似顔絵を描いたこともあります。いまはもう、使っていないと思いますが」

 

 最後に、高市首相の印象を「いたって明るい、関西のおばちゃんでした」と語ったやく氏。政権への忖度ではなく、あくまで仕事人として1枚のイラストを仕上げた、ということのようだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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