松岡昌宏(左)と国分太一
国分太一の活動休止、グループ解散と、混乱に見舞われたTOKIO。国分の降板劇に対して、松岡昌宏が思いを語り、波紋を呼んでいる──。
6月20日、日本テレビは国分にコンプライアンス上の問題行為が複数あったとして、『ザ! 鉄腕! DASH!!』(以下、『鉄腕DASH』)からの降板と無期限活動休止を発表した。その後、TOKIOの解散、株式会社TOKIOの廃業と慌ただしい事態が続いたなか、11月26日に記者会見を開いた国分は、騒動について初めて語った。
「騒動について謝罪した国分さんですが、自らの行為の何が問題だったのか、詳細を把握しておらず、『答え合わせをさせていただきたい』と、涙ながらに告白しました。しかし、日本テレビの福田博之社長は12月1日の定例社長会見で、『国分さんがヒアリングの場で述べられたそのものが重大なコンプライアンス違反行為にあたります。私たちは答え合わせするまでもないと考えています』と発言し、両者の主張は平行線をたどっています」(芸能記者)
これらのやり取りを受け、12月3日の「デイリー新潮」と「文春オンライン」では、松岡が国分や日本テレビに対する思いを語った。
「松岡さんは、日本テレビにお世話になった感謝の気持ちを表明しつつ、『国分さんの降板について、われわれには何の説明もない』と、いまだに国分さんの違反行為の詳細について知らされていないことを明かしたのです。今後も、『鉄腕DASH』に出演することに複雑な感情を抱いており、日本テレビに対する不満を感じさせる発言も見られました」(スポーツ紙記者)
今回、松岡が日本テレビへの思いを語ったことに関して、Xでは
《日テレは、太一をクビにする以上、具体的なコンプラ違反の内容を発表して欲しかった。これでは誰も納得できない》
《株式会社TOKIOにも何も詳細が知らされてないって普通に考えたらおかしいと思う》
など、日本テレビの対応に不満を抱く声があがっている。
「一連の騒動による国分さんの処分に関して、“説明なし降板”と見る向きもありました。一方で、松岡さんと城島茂さんには、『続けてご出演していただくことをお願いしております』と話し、2人は『鉄腕DASH』に継続して出演しています。ただ、一緒に番組を作るTOKIOのメンバーにも国分さんの件を説明しないまま、2人を出演させることに違和感を覚える人もいるようです」(前出・芸能記者)
本誌「SmartFLASH」が、今後『鉄腕DASH』の放送を継続するか、日本テレビに問い合わせたところ、「番組終了の予定はございません」という回答が寄せられた。
日本テレビの対応が疑問視される背景に関して、元毎日放送のプロデューサーで、同志社女子大学メディア創造学科の影山貴彦教授は、厳しい見解を示す。
「6月の会見当時、フジテレビの検証番組『検証 フジテレビ問題~反省と再生・改革~』が放送される前でした。世の中でフジテレビをめぐる問題が関心を集めていた時期でしたが、日本テレビは社長がひとりで会見し、国分さんの件を早々に決着させようとする印象を受けました。
国分さんがコンプライアンス違反をし、反省すべきなのは間違いありません。ただ、国分さんを降板にする結論ありきで会見をおこない、早く決着させたかったために、対応が拙速になったことは反省する材料の一つでしょう」
日本テレビが国分の降板を発表して以降、『男子ごはん』(テレビ東京系)や『世界くらべてみたら』(TBS系)など、他局でも“降板ドミノ”が続いた。こうした流れの発端になった、日本テレビの初動対応も疑問が残るという。
「12月の定例社長会見では、国分さんを陥れる意図はなかったと説明していましたが、結果的にそうした事態につながったように思えます。事情があって降板させたにせよ、詳細を明かさなかったことで、他局も同じ流れが続き、国分さんが復帰しにくい状況になりました。
日本テレビは、被害者のことを最優先に考えていると主張していますが、被害者のプライバシーに配慮したうえで、情報開示することもできたはずです。すべてシャットアウトするような対応が最適だったか疑問を抱きます」(影山教授)
『鉄腕DASH』は11月で放送30年を迎えたが、TOKIOと日本テレビの関係は大きく揺らごうとしている──。
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