
“バス旅女王”の髙木菜那(写真・本人Instagramより)
スピードスケート女子金メダリストの髙木菜那が、12月6日放送の『二軒目どうする?〜ツマミのハナシ〜』(テレビ東京系)に出演。
同局の人気旅番組シリーズ『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』について語ったことが話題となっている。
「2022年に競技生活を引退し、タレント業など幅広く活動している髙木さんですが、最近はなんといってもタレント業、とりわけ『ローカル路線バス乗り継ぎの旅W』という、バス旅シリーズの女性メンバー限定版でキャプテンを務めていることで知られています。
もともとゲストで出演したのが思わぬ好評で、次の回から大抜擢されたという経緯がありますが、その気さくな人柄と判断力、そして他の出演者をしのぐ脚力で“バス旅の女王”の異名をとっています」(芸能記者)
だがこの日の『二軒目どうする?』で髙木は意外な苦労を明かしていたという。
「博多大吉さんから『人に聞いたことありますけど、めちゃくちゃ過酷なんでしょ?あの番組って』と、バス旅の裏側について聞かれた彼女は『(視聴者が)見てない所でロケバスに乗ってるんでしょ?って思われるかもしれないですけど、本当に乗ってなくて』と強調。
続けて『3泊4日で50キロは普通に歩いたりとかするんですよ』と、バスがつながらない区間を徒歩で縦断すると告げると、松岡昌宏さんは『50キロはやばいよ。だって1日十何キロとかでしょ?』と驚がく。
髙木さんは、番組のなかで長距離を歩くことについて、『バスが減ってきている状況もあって。頑張らないといけない』と話していました」(同前)
目下、髙木が憂慮するように、番組のネックになっているのが、相次ぐ路線バスの廃止・減便だ。バス事情に詳しいライターはこう語る。
「たとえば北海道では、じょうてつバスと北海道中央バスが12月1日から一部の路線で廃止や減便を実施しました。理由は深刻な運転手不足です。札幌市によると、2024年までの5年間でおよそ2割のバス運転手が減少。2000便以上が減便しているということです。
また富山東部を基盤とする富山地方鉄道も、県内17の路線が、さる10月に廃止されました。これも深刻な運転手不足が理由です」
もちろん利用者が少なかったり、電車など他の交通機関で代替可能と判断されたという事情もあろう。
「生活の足がなくなることは地元住民にとって一大危機。陸の孤島になってしまい、車での送迎などを余儀なくされます。そんな交通事情の断絶のなか、『路線バス乗り継ぎの旅』もまた、あおりを食らっているのです」(前出・ライター)
もはやスムーズにバスを乗り継ぐことよりも、出演者が過酷な歩きをしていることが、番組の売りになっているという皮肉な実態だ。X上では、
《運転手不足や燃料費高騰の煽りを受けて以前あった路線がことごとく廃止になって全然繋がらなくなってるもんな》
《バス路線の再編でまたローカル路線バス乗り継ぎの旅が難関になりそう》
といった心配の声も聞かれる。最初のバス旅シリーズの出演者・太川陽介と漫画家・蛭子能収も、21キロを1日で歩いていたこともあったが、それは10年以上前の話。今後さらなる「歩き旅」が展開されることになるだろうーー。
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