
藤崎ゆみあ
世界デビューを果たした恐るべき“17歳”が1位を獲得。
年末恒例となった、大手広告代理店がCM制作者・キャスティング担当者300名、NHKと民放キー局のドラマ・バラエティ番組制作者ら300名に調査した「2026年絶対にブレイクする女性タレント」のリストを入手。さっそく、発表する。
1位は2023年にドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)でデビューした、藤崎ゆみあ(※崎の右上は正しくは ”立” )の頭上に輝いた。彼女は同年、広瀬アリス・すず姉妹、永野芽郁らを輩出した「全国高校サッカー選手権」応援マネージャーに就任し、注目された。そして2025年、世界88カ国の国と地域でトップ10入りしたNetflixドラマ『イクサガミ』のヒロインに抜擢され、世界にその名を知られる存在になった。だが、経験が浅い藤崎にとって『イクサガミ』の撮影は戸惑いの連続だったそうだ。
「面食らったのは、主演で、アクションプランナーとして殺陣指導もしていた岡田准一さんからの難題だったそうです。藤崎さんには刀の握り方を覚えるために『木刀を一日100回、素振りしてね』と宿題が出たと聞きました。藤崎さんは真面目に練習を続けて……いざ、殺陣の撮影で披露したら、『双葉(藤崎の役名)は武家の出でもないのに、刀の使い方がきれいすぎる』と岡田さんから物言いがついたんです。結局、藤崎さんは刀をわざと下手に持って演じたそうです」(映像制作者)
“難題”を乗り越えた藤崎は、この作品でドラマ制作者から脚光を浴びる存在に。「すぐにでもウチのドラマに出てほしいけど、朝ドラや大河に取られそう……」(民放ドラマ担当者)と、すでに争奪戦が始まっている。
2位は、2410名のオーディションを勝ち抜き、2026年度前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』に見上愛とダブル主演する上坂(こうさか)樹里だ。
「朝ドラのオーディションではなるべく自然に、まっすぐな演技をするよう心がけたそうです。オーディションのときは、彼女なりの験担ぎ法があって、白Tシャツにデニムという、極端にシンプルな格好で臨むこと。衣装に左右されず、素の自分を見てもらいたいからだそうですが、その真摯な姿が、審査するスタッフの心を射たそうです」(映像関係者)
じつは、上坂は1位の藤崎と同じく、新人女優の登竜門として知られる大塚製薬「オロナミンC」のCMに出演。
「現在は、大塚製薬とロート製薬の2社ですが、2026年は一気に増えそう」(CM制作者)
3位には、歌手・俳優の石橋凌を父に、女優・原田美枝子を母に持つ、石橋静河がランクイン。
バレエダンサーを断念し、2015年から女優として本格的に活動を始めた石橋は、“七光り”とは関係なく、舞台や映画を中心に、地道にキャリアを重ねてきた。
「石橋さんの演技は、バレエから体得した、体全体を動かして表現するという彼女独自のもの。2026年度後期のNHK連続テレビ小説『ブラッサム』のヒロインで、どう花開くのか、いまから楽しみです」(前出・映像関係者)
江崎グリコ「ポッキー」のCMに出演中の白本彩奈が4位。日本人の父と、ベラルーシ人の母を持ち、3歳から芸能界で活動してきた。「放送中のドラマ『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』(フジテレビ系)を観て、ミステリアスな、いい女優さんだと注目しています」(ドラマ関係者)
5位は「寺山修司好きで、学生時代から演劇にハマっていたそうです」(女性誌ライター)という、日本大学藝術学部演劇学科卒の見上愛。映画『国宝』(2025年)での演技も評価が高い。
「彼女は “台本が読める” と評判です。日藝の演劇学科を出ていて、演出家志望だったそうです。台本の意図をくみ取ってお芝居ができるんです。『国宝』では主人公・喜久雄(吉沢亮)の子どもを産む芸者・藤駒を演じていましたが、日本舞踊2カ月、三味線1カ月の稽古をして役作りしたそうですよ」(テレビ局関係者)
6位は、11月に乃木坂46を卒業した久保史緒里だ。
「グループの冠ラジオ番組『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送ほか)でパーソナリティを務めるなど、睡眠不足にもかかわらず、つねに全力投球でファン対応することで評判です。5期生の一ノ瀬美空さんは久保さんのことを“女神様”と呼び、『5期生はみんな久保さんのことが好き』と話すほど慕われています」(テレビ局関係者)
10月28日発売の「FLASH」本誌で表紙を飾った、田中美久が7位に。
田中は、NHK連続テレビ小説『おむすび』や、放送中の『良いこと悪いこと』(日本テレビ系)などのドラマに出演し、グラビアだけでなく女優としても活動している。
「本人の夢は大河ドラマで、そのため耳にピアスを開けていないそうです。3年前にパニック障害の経験を告白しており、根を詰めすぎないようにまわりが注意しながらも、大河出演の夢は果たさせてあげたいとバックアップしているそうです」(テレビ局関係者)
8位は、日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)に出演中の関水渚。9位は不倫騒動で降板した永野芽郁に代わり、2026年1月4日放送開始のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に起用された白石聖だ。
「白石さんは写真撮影で『手でハートを作って』などと無茶ぶりしても、笑顔で応えてくれるサービス精神旺盛で気さくな人。『豊臣兄弟!』主演の仲野太賀さんも『彼女がいると現場が明るくなる』と絶賛していました」(女性誌編集者)
10位は子役から活動し、2025年は『対岸の家事』(TBS系)『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)と2クール連続で連ドラに出演した早坂美海(みう)。
「『愛の、がっこう。』のオーディションのときに、泣きの演技を要求されたそうですが、彼女は満点で通過。役をゲットしたそうです。それだけ器用な女優です」(テレビ局関係者)
注目は、「“隠し球”で考えていたのに見つかってしまった……」と多くのドラマ関係者が話した、14位の森田望智(みさと)だ。森田は11月21日、2027年度前期のNHK連続テレビ小説『巡るスワン』の主演に決まったと発表された。
「2011年、15歳で芸能界デビューと芸歴は長い森田さんですが、10代のころはオーディションに落ち続け、下積み時代が長い苦労人です。売れっ子になったいまも天狗になることなく、スタッフに謙虚に接するため、『また一緒に仕事をしたい』という関係者は多いと聞きます。じつは、彼女の差し入れは『センスいいよね』『細かいところまで気が利くよね』と、撮影現場で評判なんですよ」(ドラマ関係者)
粒ぞろいの新鋭のなかで、羽ばたくのは誰?
写真・中村和孝(田中美久)
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