
美川憲一(写真・福田ヨシツグ)
歌手の美川憲一が、12月10日、都内で会見をおこない、先月公表したパーキンソン病について改めて説明をおこなった。その際に語られた “生前整理” にまつわる言葉が注目を集めている。
「今年9月、心拍のリズムが乱れる洞不全症候群と診断され、ペースメーカーを埋め込む手術を受けた美川さん。術後のリハビリで違和感があり再検査したところ、パーキンソン病が判明したそうです。ただ、現在は退院し、薬とリハビリで60%まで回復したそうです」(芸能記者)
会見では「やるっきゃないじゃない!」「しぶとく頑張る」と明るく言い切り、フォトセッションでは座っての撮影予定だったところ、みずから立ってポーズ。カメラマンの要望に全力で応えていたという。
「ただ、会見では『最近ね、遺言を書いておいたほうがいいと思うようになったんです』とポツリ。『ひとりですから、持っていかれるな』と笑いを誘いながら、『あの宝石を誰が持っていくか。しっかり遺言書に書いておきます』と話していました」(同)
美川には遺言書を強く意識せざるを得ない “背景” がある。芸能プロ関係者がこう語る。
「美川さんは宝石愛好家として知られていますが、じつは過去に総額1億円規模の盗難を経験しているんです。
1991年、特番の収録で訪れていたパリで、豪華な時計や宝石など5500万円相当が入ったバッグを盗まれました。さらに2年後の1993年、今度は所属事務所に泥棒が入り、現金270万円のほか宝石、ゴルフ会員権など約2500万円相当が金庫ごと盗まれたのです。
美川さんは『犯人はほんとにバカヤローだわ』と怒り心頭。また芸能生活30周年を迎える美川さんのために事務所がひそかに用意しておいた30カラット超のエメラルドまで被害にあったことで、『まだ見たことないのに!』と激怒していました」
こうした痛い経験から、宝石を守ることが美川の大きなテーマとなっているのだろう。
「神田うのさんやはるな愛さんなど、交流の広い美川さんですが、頼れる身寄りはいません。そこで遺言書が目下の大きな課題なのでしょう。
ちなみに、入院中は夜の病室でふと孤独を感じる瞬間があり、『母がいたらケアしてくれるのにな、などと考えました』と本音も漏らしていましたが、常にスポットライトを浴びてきた華やかな人生の陰で、孤独と戦ってきたことが伝わってきました」(前出・芸能プロ関係者)
14日に愛知で開催されるタレント・コロッケとのディナーショーで復帰を果たす美川。79歳、これからも大いにわれわれを楽しませてほしいものだ。
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