
高市首相の台湾有事をめぐる発言に中国が猛反発している(写真・長谷川 新)
ショート動画を気軽に投稿・視聴できることで若者に絶大な人気を誇る、中国発のショート動画SNSプラットフォーム「TikTok」で、異変が起きている。
「10日の午前中ごろから、TikTokで配信をおこなう日本人インフルエンサー(通称:ティックトッカー)が軒並み、収益を剥奪されているようです。複数のティックトッカーから同様の報告があがっていますが、話をまとめると、なんの前触れもなく『アカウントが不適格であるとされました』として、収益化停止の通知が入り、異議申し立てをしても受け付けてもらえないようです」(スポーツ紙記者)
たとえば、TikTokフォロワー70万人超えの「ゆきんぴch」は、動画で「1分動画の収益が剥奪されました。元々、1分動画は収益化されてて、それで収益を得てたんだけど、突然このような警告が来て。『非オリジナルコンテンツのため、1分動画の収益化はされません』って来ました」と報告。
その上で、自身の動画が、非オリジナルのコンテンツと指摘されたことについて「全体をコピーして真似た投稿のことを言うらしくて、私のどこが非オリジナルなのかがわからない」とし、「いろんな人が一斉に喰らってるから、なんか闇ありそう」と語った。
「また、元ラグビー選手でBreakingDownでも活躍したインフルエンサーのノッコン寺田さんも、12月に家族でやっているTikTokで原因不明の収益剥奪がなされたことを告白。『TikTokで、毎月20万円くらいの収益があった』という寺田さんは、3男3女を抱える8人家族で、毎月、食費、生活費で100万超えのため、大ダメージだと語りました」(同前)
売上を失ったティックトッカーには同情が広がる一方、X上では手厳しい声もあがっている。
《日本もアメリカみたいに規制すべきなのに使う方が悪い。つまり自業自得》
《これを機に日本で使う人が減ればよいと思う》
さらに、《ヤッパリ中国政府が介入しとるやんけって何よりの証拠よな…》といった意見まで寄せられている。
「あるティックトッカーは『12月分の収益がゼロになっただけじゃなくって、11月の収益の支払いが(12月)15日なんだけど、それも支払われないんじゃないかって言われてて』と、複雑な胸中を明かしています。
こうした、日本人のティックトッカーたちが次々と収益を止められている背景に、台湾有事をめぐる高市首相の発言に対する中国側の報復では? との見方もあるようですが、真相は不明です。
一方、『自業自得』といった指摘もなされているのは、やはりTikTokがまだプラットフォームとして市民権を得ていないという点が挙げられます。YouTubeなどは企業CMや政府広報も含め、社会インフラの一つになりつつありますが、TikTokについてはまだ“遊び”という印象が強いのかもしれませんね」(ITライター)
今回の事象は一時的なものなのか、それとも今後も継続するものなのか。多くのクリエイターが固唾をのんで状況を見守っていることだろう。
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