
12月15日放送の『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)で、14日投開票の伊東市長選で落選した田久保真紀前市長が取り上げられた。
投票後、取材に応じることを約束していたという田久保氏。だが落選判明後、40人の報道陣を指定の場所で6時間以上待たせた末、対応をおこなわなかったことが報じられている。
「翌15日未明、自身のXを更新した田久保氏は、支援者に感謝の念を伝えながら、《今回の選挙戦で繋がったみなさんとの絆はいつまでも私の宝物です》とコメント。
また取材対応をしなかったことについて《自宅の周辺にマスコミが押し寄せた為、選挙後のコメントを取りやめざるを得ませんでした》と説明しました」(同)
投稿に対し、一斉に異論を唱えたのが、この日の出演者たちだった。
「ユージさんが『マスコミが来なかったら、誰に選挙後のコメントをやろうとしたんですか?』と疑問を呈すると、スタジオには小さな笑いが漏れました。さらに『よくわからないんですよね。マスコミが来たからやめましたって。じゃあマスコミが来なかったら、どこでやる?』とも語りました。
そこに追撃をかけたのが、CBCの石塚元章特別解説委員。『みんなの前でしゃべらないということを、マスコミのせいにしているわけですよね。本当に申し訳ないですけど、人に押しつけている。責任転嫁としか言いようがない』と、厳しい言葉を並べました」(同)
さらに田久保氏による《選挙戦で繋がったみなさんとの絆はいつまでも私の宝物です》というコメントにツッコミを入れたのは直木賞作家の今村翔吾氏。
「アイドルを卒業したんかなと思うような文章やんね。市長じゃなくて、黙って聞かされたら、どっかから脱退したんかな』と言及すると、これもまたスタジオから笑いが起きました」(同)
さらに注目すべきなのが、司会の石井亮次のスタンスだった。
「今村氏が今回の件について『伊東市を知るキッカケになったということだけはプラス』と前向きな解釈を口にすると、石井さんは『市長のことはアレでも、伊東のことは嫌いにならないでください』と、元AKB48の前田敦子さんが発した『私のことは嫌いでもAKBのことは嫌いにならないでください』を拝借してジョークを飛ばしていたんです」(同)
ふだんは中立的で、番組全体でバランスを取ろうとする石井まで批判的な姿勢を貫いていた。この番組全体で嘲笑するような展開に、Xでは、一部の視聴者から《ゴゴスマ、本当しつこいね!!》《いじめそのもの》《いつも田久保さんのことスタジオ全員で全力で叩くの気分悪い》と不快感が漏れている。
ワイドショースタッフがこう語る。
「石井さんは、10月31日の同番組でも、不信任決議で失職後、涙声で市職員や市民への感謝を語っていた田久保氏に『涙したいのは伊東市の市民の皆さん』とピシャリ。今回も全員が同じ方向で攻撃しており、たしかに異様な雰囲気でしたね」
ワイドショーの果たす役割は、視聴者の声を代弁し、その溜飲を下げることなのは間違いないが、はたして、中立性はどこにあるのか。
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