
レジェンド声優・野沢雅子(写真・共同通信)
12月18日、大みそかに放送される『第76回NHK紅白歌合戦』のゲスト審査員の顔ぶれが明らかになった。
「放送中のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』に出演中の女優・髙石あかりさんのほか、2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』で主人公の豊臣秀長を演じる仲野太賀さん、2025年のNHK連続テレビ小説『あんぱん』に出演した女優の松嶋菜々子さんが選ばれました。スポーツ界からは、プロ車いすテニス選手の小田凱人(ときと)さん、プロ40年めを迎えたサッカー選手の三浦知良さんが出演します。さらに2025年、声優として初の文化功労者に選ばれた野沢雅子さん、文芸評論家の三宅香帆さんも登場します」(スポーツ紙記者)
なかでも注目が集まっているのが、三浦と野沢という2人の“レジェンド”だろう。Xでは、《ドラゴンボールとキングカズのプロサッカー歴って同期なんだな》といった驚きの声が聞かれた。
「三浦さんは高校を中退し、サッカーの本場であるブラジルへ渡り、1986年、現地チームのサントスFCでプロデビューを果たしました。同じ年に、野沢さんが主人公の孫悟空の声を務めたアニメ『ドラゴンボール』の放送がスタートしています。その後の三浦さんの活躍は誰もが知るところですし、『ドラゴンボール』も国民的アニメとなり、野沢さんの代表作のひとつになっています」(同前)
2人に共通するのは、年齢を重ねてもなお“現役”を続けている点だ。
「58歳の三浦さんは、現在もJFLのアトレチコ鈴鹿クラブに所属し、プロとして活動を続けています。野沢さんも89歳となったいまでも、声優やナレーション活動を精力的にこなしています。“生涯現役”を貫く2人の姿は、視聴者に力強いメッセージを与えることになるのでは」(同前)
若い世代に向けても、2人の存在をアピールする意義は大きいと語るのは放送作家だ。
「かつての『紅白』には、国民的番組といった意味合いがありました。『紅白』に出場する歌手は、誰もが知る大スターであり、そこで披露される楽曲も誰もが耳にしたことがあるものでした。しかし、近年は音楽のジャンルが細分化しつつあり、視聴者の興味も細分化したことで、視聴率の低下を招いています。三浦さんと野沢さんは、文字どおり誰もが知る存在です。国民的番組としての『紅白』の存在感を取り戻すためにも、ふさわしい存在といえるでしょう」
2025年の『紅白』は、出場者よりも審査員に注目が集まる大会となりそうだ。
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