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「判断、配慮、認識のすべてが未熟」…「ひめゆり学徒隊」写真使用のV系バンドが“活動終了”を発表、SNSでは反発の声収まらず

芸能 記事投稿日:2025.12.18 19:50 最終更新日:2025.12.18 20:15

「判断、配慮、認識のすべてが未熟」…「ひめゆり学徒隊」写真使用のV系バンドが“活動終了”を発表、SNSでは反発の声収まらず

ひめゆりの学徒の写真を無断使用し批判が殺到したビジュアル系バンド・グランギニョル(写真・本人のXより)

 

 那覇市でおこなわれる予定だった単独ライブの宣伝に、加工した「ひめゆり学徒隊」の写真を使用するなどして大炎上したビジュアル系バンド『グランギニョル』。県民などからの批判が殺到したことを受けて、同バンドは、12月12日のライブを中止。13日にバンドとしての当面の活動休止と、チケットの返金を発表していたが、12月17日に公式Xを更新。活動休止から一転、「バンドの活動終了」を発表した。

 

「同バンドのライブは、12月10日〜12日に那覇市のライブハウスで『グランギニョル三連夜 沖縄単独公演「ひめゆり学徒隊」』として予定されていましたが、バンドがライブの宣伝に“目線を入れた学徒の写真”を用いたり、メンバーが学徒隊のコスプレをしたことに『不謹慎だ』といった怒りの声が殺到しました。

 

 沖縄戦に動員された『ひめゆり学徒隊』は、当時15〜19歳だった、沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の生徒と教員240人で結成されました。戦火の中で、彼女たちは命懸けで任務に当たりましたが、一方的に解散命令を告げられたことで、最終的に多くの生徒と教師が自決や戦死という悲惨な結末を迎えたことで知られています。

 

 ライブタイトルからも、同バンドが『ひめゆり学徒隊』をライブのコンセプトとしていたことは明白で、音源には空襲警報も取り入れていたようです。また、使用した学徒の写真には、元館長の本村つるさんや沖縄戦で亡くなった女子学徒が写っていましたが、バンド側は記念館に写真使用の許諾を求めていなかったようで、元学徒の写真が加工して使われたことに、資料館の普天間朝佳館長も不快感を露わにしていました」(スポーツ紙記者)

 

 炎上を受けて、バンドは13日、謝罪文を発表。そして、《本公演においては、グランギニョルなりに沖縄の歴史について学ばせていただいた上で、ライブコンセプトの一部として表現に取り入れさせていただきました。》と意図を説明し、十分な配慮が欠けていたとして反省の弁をつづったが、

 

《どこをどう学んだらこんな結果になるんだ?今後、沖縄に来るな!》

 

 など、辛辣な声が多く寄せられていた。

 

「そうしたなか、バンドは17日、Xに『グランギニョルよりお知らせ』として文章を掲載。ひめゆり平和祈念資料館へ直接謝罪したことを報告すると、《ひめゆり学徒隊という極めて重く、沖縄の地に今も続く大切な記憶をコンセプトとして扱ったことで、ご遺族の方々、沖縄の皆様をはじめ、多くの方の心を傷つけてしまったことを、重く受け止めております》

 

 と反省の弁を述べました。そのうえで、

 

《表現者としての判断、配慮、認識のすべてが未熟であり、決して許されるものではありませんでした》

 

 と改めて関係各位に謝罪すると、

 

《今回の事態を厳粛に受け止め、私たちの活動は本日をもって終了することを決定いたしました》と、メンバー4人の連名でバンドの活動終了を報告しました」

 

 まさかの解散へと至ったわけだが、同情の声は少ない。X上では

 

《誠意を感じないし、きっと反省もしてない》

 

《当然の判断だと思います》

 

 と冷淡だ。

 

「『女性自身』が、同バンドのライブが開かれた沖縄のライブハウスを取材したところ、『悔やんでも悔やみきれないです。事前の確認が疎かになっていたのは事実』と後悔の言葉を口にしたうえ、『今後出演の依頼があってもお断りすることになると思います』と語っていました。バンドの活動を続けようとしたところで、そもそも厳しかったかもしれませんね。

 

 ひめゆり学徒隊の存在は、日本人であればほとんどの人が知っているはずの悲劇の歴史です。戦後80年が経ち、戦争の記憶が薄れつつあることを象徴しているのかもしれません」(芸能ジャーナリスト)

 

 次の活動に反省を生かしてもらいたいものだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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