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田中要次、倒壊寸前の実家と蔵をゲストハウスに改装…予算難で「まずは『劇的ビフォーアフター』の応募から(笑)」

芸能 記事投稿日:2025.12.21 06:00 最終更新日:2025.12.21 06:00

田中要次、倒壊寸前の実家と蔵をゲストハウスに改装…予算難で「まずは『劇的ビフォーアフター』の応募から(笑)」

実家の蔵を改装した「Kura³ 夢倉座」の前に立つ田中要次(本人提供)

 

「僕自身、自己PRがあんまり得意じゃないからなぁ。お客は2軒あわせて、年間10組くらいだよ」

 

 そう頭をかくのは、俳優田中要次(62)。長野県木曽町にある実家の蔵と母屋を改装し、ゲストハウスにしたのだ。

 

「蔵は『板倉』という木曽の伝統工法で造られた木造なんだけど、2015年の記録的な大雪で北側の屋根が潰れ、雨が入り込んで倒壊寸前だった。

 

 でも、屋根を支える棟木の見事な太さに感激し、なんとかリフォームしようと業者に見積もってもらったら、修繕には最低でも100万円はかかると言われてね。そこで次の年、『大改造!!劇的ビフォーアフター』(朝日放送)に応募してみたんだ」

 

 1878(明治11)年に建てられた蔵は、天井までわずか180cm。人が住むようにはできていない狭小物件だが、「家族で帰省した際はみんなで泊まれて、ふだんは観光に来た人たちに使ってもらえる施設にしたい」と田中は考えた。しかし、予算は400万円。

 

「ご近所総出で蔵の中の物をまず全部出してね。僕も床張り作業などを手伝った。トイレも設置して、ガス水道、電気も引っ張った。番組の放映は2016年6月で、翌月には “kura³ 夢倉座” と名づけてオープンさせた」

 

 宿の名前は「ゆめくらざ」と読む。「夢」「座」も「くら」という訓読みがあるため、「Kura³」と冠したのだ。

 

 一方、母屋はさらに古く1868(明治元)年の建築。長く空き家だったが、町から1000万円の補助を受け改装し、2008年より「田舎暮らし体験住宅」として移住希望者に貸していた。

 

「それが2019年には返還され、さらに屋根や屋内の修繕をし、夢倉座同様に民泊宿として再活用することにしたんだけど、自費も600万円は注ぎ込んでるね。来るたびにちょこちょこDIY的に手を入れてさ。それがもう趣味と化しちゃってるわけ(笑)」

 

 全国的にお洒落な古民家リノベが流行るなかで、独自性を出すとしたら、「自身の歴史しかない」と思いついた田中。この「魯芭伍屋6858」の館内には出演作のポスターや台本、少年期に作ったプラモなどが所狭しと飾られている。

 

「ろばごや」の名は住所の番地6858から発想し、魯山人の「魯」、芭蕉の「芭」、集う仲間の家となるよう「伍屋」の文字を当てたそうだ。

 

 さながら「田中要次記念館」。BoBA(田中の愛称)ファンなら、ぜひとも訪ねたい聖地である。

 

【魯芭伍屋6858/kura³ 夢倉座】
長野県木曽郡木曽町新開6858/6870 ※寒冷期は休業

 

取材/文・鈴木隆祐

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出典元: 週刊FLASH 2025年12月30日号

著者: 『FLASH』編集部

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