『孤独のグルメ』で主演を務める松重豊
2025年も残り少なくなり、各テレビ局では、大みそかに放送される特別番組のラインナップが続々発表されている。大型特番が並ぶなか、松重豊主演のドラマ『孤独のグルメ2025大晦日スペシャル』(テレビ東京系)が支持を集めているようだ。
1年を締めくくる大みそかの特番は、各局の力の入れようがうかがえる。
「テレビ朝日は、高嶋ちさ子さんらによる『ザワつく!大晦日』を午後5時から深夜1時まで約8時間放送と、群を抜いています。日本テレビはヒロミさんのリホーム企画『ヒロミが解決! 八王子リホーム 大晦日SP~豪華助っ人たちと、相撲部屋をつくる。~』、TBSはバナナマンの『大晦日オールスター体育祭』、フジテレビも霜降り明星らによる『新しいカギ カギダンススタジアム 日本一楽しいダンス決定戦』を放送します。
一方、テレビ東京は夕方から歌番組『年忘れにっぽんの歌』を放送後、21時から『孤独のグルメ』を一部生放送で流します」(スポーツ紙記者)
名だたるタレントやお笑い芸人が率いる特番がそろうが、Xでは
《今年の大晦日は孤独のグルメだけ観る》
《大晦日ラインナップ普通に孤独のグルメが1番おもろくて神》
など、『孤独のグルメ』を支持する声があがっている。
同シリーズは、輸入雑貨商を営む松重演じる主人公・井之頭五郎が、営業先で見つけた飲食店に立ち寄り、食を満喫するストーリーでおなじみ。大みそかスペシャルは、今回で9年連続となるが、物語には特徴があるという。
「作中で井之頭は、大みそかも取引先から無茶な依頼をされたり、ハプニングに巻き込まれたり、不運に見舞われることもしばしばです。9年連続となれば、マンネリ化した印象を与えかねませんが、おなじみの心理描写をナレーションで語りながら、料理を美味しそうに食べる内容に魅力を感じる人は多いようです。やはり、慣れ親しんだストーリーだけに、受け入れやすいのでしょう」(芸能記者)
各局が大型特番を放送するなか、『孤独のグルメ』の “強み” も浮き彫りになっている。
「大みそかの特番となれば、さまざまなゲストを招き、クイズやアトラクションなどで盛りあがる企画も多い。その点、出演するゲストが少なく、“年越しムード” も薄い『孤独のグルメ』は対照的ですが、にぎやかなバラエティではなく、落ち着いて番組を見たい層も一定数いるのだと思われます。今年は案外、このドラマの “ひとり勝ち” になるかもしれません」(同)
1年の最後、『孤独のグルメ』はお茶の間に「こういうのが、いいんだよ」と、安心感を与えてくれるのかも。
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