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横浜流星、『国宝』パーティに登場! 歌舞伎界にも恩恵与えた大ヒット作は「総額1000万円」の“べらぼう”打ち上げ費

芸能 記事投稿日:2025.12.22 06:00 最終更新日:2025.12.22 06:00

横浜流星、『国宝』パーティに登場! 歌舞伎界にも恩恵与えた大ヒット作は「総額1000万円」の“べらぼう”打ち上げ費

2025年12月16日、映画『国宝』の打ち上げ会場に来た俳優の横浜流星(写真・吉田 豊)

 

「本当に多くの方に、この作品が広がっているんだなと実感しています」

 

 12月16日、渋谷でおこなわれた「カンヌ監督週間in Tokio 2025」に登壇した俳優の吉沢亮は、主演を務めた映画『国宝』の反響を明かした。

 

 イベントには、吉沢のライバルであり親友を演じた横浜流星、李相日監督が登壇。3人がそろうのは、6月の公開初日舞台あいさつ以来だといい、吉沢は“盟友”との再会に笑みをこぼした。この日の夜、彼らは共演者らと、都内某所で盛大に祝杯をあげた──。

 

 興行収入173.7億円を突破し、22年ぶりに歴代邦画実写興行収入ランキング1位を塗り替えた『国宝』。1200万人以上の観客を動員し、2026年3月に開催される第98回米アカデミー賞では2部門でショートリスト入りを果たすなど、メガヒット作品となった。

 

 2024年末に、泥酔して住居侵入トラブルを起こした吉沢だが、映画の大ヒットで評価はV字回復したという。芸能ジャーナリストの竹下光氏が“国宝バブル”について解説する。

 

「迅速な対応、被害者と早期に示談成立したなど、事務所のバックアップが大きかったでしょう。さらに『国宝』での高い演技力が、復活への後押しとなりました。もともと“カメレオン俳優”と称されるだけあって、どこにでもいるようなおとなしい好青年ながら、役に合ったメイクや衣装をまとえば、シリアスな役からコミカルな役まで、どんな役柄にも自然に溶け込むと評判です」

 

 そして2025年、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったのが、横浜だ。NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』では、主人公・蔦屋重三郎を演じた。

 

「横浜さんは『べらぼう』での主演が決まってから、アサヒビールやライオンなど、いわゆるナショナルクライアントのCM契約を多く勝ち取っています。大河出演前には、年間契約料金は1本約2000万円でしたが、現在は約4000万円となっています。ちなみに吉沢さんは、スキャンダル発覚後は半値の2000万円でも買い手がつきませんでしたが、現在は約5500万円と急上昇です。

 

 さらに興味深いのが、吉沢さんのファン層は、品行方正なヒーロー像を彼に投影するというデータがあります。逆に横浜さんのファン層は、ワイルドなイメージを歓迎する声が多く、2人はイメージがかぶらない“名コンビ”なんです。今後、世界的な評価が加われば、2人そろっての起用は増えるでしょうね」(広告代理店関係者)

 

 17時から始まった打ち上げには、田中泯、宮澤エマや、寺島しのぶ、吉沢の幼少期を演じた黒川想矢ら俳優陣が会場入り。冒頭のイベントで喝采をあびた吉沢、横浜に、原作者の吉田修一氏も駆けつけ、本格的な“幕開け”となった。

 

「会場の使用料は100万円程度だと思います。食事も、1人9000円以上の豪華なものでした。途中、抽選会があり、大手家電メーカーの掃除機など、20点以上の豪華景品が用意されました。当選者が出ると、会場では歓声がわき起こっていました。景品、会場使用料、飲食代などを合わせたら1000万円以上はかかっているのでは。共演者同士でお酒を酌みかわし、終始、楽しげな雰囲気でした。

 

 バブル期の1990年代前半ごろ、映画会社やテレビ局の忘年会は、1000人以上収容できるホテルの宴会場を貸し切るのが当たり前でした。ビンゴの景品も1等はハワイ旅行、それも家族の人数分など大盤振舞い。最近はそんな大規模な打ち上げなんて聞かないですから、いかに今回が規格外だったかがわかります」(同前)

 

 まさに“国宝級”の打ち上げとなったわけだが、その恩恵を享受したのは、舞台となった歌舞伎界も同様だ。

 

「歌舞伎座のチケットの売り上げは、『国宝』の公開後、2割くらい増えていると思います。やっぱり、本物を観たいというお客さんが増えているんです。いま、京都の南座でおこなわれている吉例顔見世興行で、八代目尾上菊五郎さんが襲名披露として踊っているのが、映画で田中さんが踊った『鷺娘』です。あえて襲名披露に持ってきたのは、『国宝』で有名になった演目を観てもらい、ライト層のファンからご贔屓さんに昇格してもらいたいから。

 

 ただ、本家の歌舞伎としての自負は、立ち役と女形を日替わりで入れ替わっても演じられること。これは歌舞伎役者でなければできない芸当です。2026年3月に南座でかかる『曽根崎心中』に出演する中村壱太郎さんは、『国宝』で所作指導した四代目中村鴈治郎さんのご長男。『曽根崎心中』はもともと成駒家(なりこまや)のお家芸ですから、ライバルの尾上右近さんと2人で、『国宝』の吉沢さんと横浜さんを超えた“本家”として、どこまで魅せてくれるか、いまから我々も楽しみなところです」(歌舞伎関係者)

 

 21時に幕引きとなり、帰途についた千両役者たち。会場出口までの“花道”には、見送りのスタッフが、ずらりと並んでいた。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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