
つんく♂
12月21日、音楽家で、総合エンターテインメントプロデューサーのつんく♂(以下、つんく)がXを更新。そこで発した一言が、同世代からの多くの共感を集めて話題となっている。
「つんくさんは21日、Xを更新。《ほんま,俺らの学生時代,よく考えたらどうやって待ち合わせしてたんやろ。どうやって初めてのライブハウスに車で行ってたんやろ。謎やわ》と投稿。この何気ないポストが、22日現時点で451万件のインプレッションを記録する大バズりとなっています。
1968年生まれのつんくさんは、現在57歳。1988年から音楽活動を開始し、1992年にロックバンド『シャ乱Q』のボーカリストとしてメジャーデビューしています。1980年代後半から1990年代中頃にかけては、当時の数少ない連絡手段のひとつとしてポケベル(ポケットベル)が大流行しましたが、ポケベルすらなかった時代を知っている世代です」(芸能記者)
そんなつんくの素朴な疑問に、コメント欄には、
《不思議よな。待ち合わせもライブハウスも、失敗前提で動いてた気がする。早めに出て迷って、人に聞いて、それでもちゃんと辿り着いてた。あの不便さ、今思うとちょっと楽しい》
《待ち合わせはバイト先の店や駐車場とか、仲間の溜まり場になってる一人暮らししてる友人の部屋とか、マクドやモスとか、いわゆる「いつもの場所」というのがありましたね。連絡は誰々は誰々に連絡しといてとか分担作業だった記憶があります ライブハウスは「ぴあマップ」とかを活用してました》
など、つんくと同世代と思われるユーザーからの体験談が多く寄せられている。
「その頃、ポケベルはありましたが、その後の連絡手段として登場するPHS(通称ピッチ)の本格サービスが始まるのは1995年です。スマートフォンは、2007年に初代iPhoneが誕生していますが、日本に本格的に普及したのは2008年から2009年にかけてですから、今、50歳前後の人たちは、つんくさんたちと同じような思いを10代のころに体験している世代です。
それこそ、当時は誰かと待ち合わせしても、会えずにすれ違うことがよくありましたし、地図がちゃんと読めないと、車で目的地に向かうのも大変でした。そんな不便を体験しているにも関わらず、改めて考えると、つんくさん同様、不思議と当時のことを思い出せないものです。それだけに、皆、昔を思い出して懐かしんでいるようですね」(同前)
スマホもなければ、ピッチもポケベルもない。それでも、なんとかなっていた時代があったのだ。
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