芸能・女子アナ芸能

【2025年炎上事件】「芸能人は清廉潔白で面白いのか」識者が首を傾げる日本の芸能界の過剰な潔癖ぶり

芸能 記事投稿日:2025.12.23 06:00 最終更新日:2025.12.23 06:00

【2025年炎上事件】「芸能人は清廉潔白で面白いのか」識者が首を傾げる日本の芸能界の過剰な潔癖ぶり

2025年上半期に起きた炎上事件の一部

 

 2025年も数々の“炎上騒動”がネットを騒がせた。政界や芸能界を揺るがすスキャンダルから、ラーメン店の接客トラブルーー。次から次へと、ニュースが報じられ“消費”される今、我々が見るべきポイントはどこなのか。識者に見解を聞いた。

 

「とにかくコンプライアンスに厳しい時代になりましたね」

 

 と振り返るのは、コラムニストの辛酸なめ子氏だ。

 

「中居正広さんや国分太一さん、石橋貴明さんなど、これまで芸能界に地位を築いてきた方が、突然消えてしまう事態が増えました。権勢をふるった方たちの過去の行為が明るみに出る、露呈する一年だったと思います。

 

 今の時代は、芸能人は清廉潔白、心身が身ぎれいでなおかつ性格がよくないとどこから足元をすくわれるかわからないという時代ですね。ただ、芸能人全員が清純で道徳的な人物だったら面白いのかな、と感じてしまいます。たとえば“優等生”が悪役を演じても迫力や、味を出すことができるのか」

 

 メディアの報道にも疑問を呈する。

 

「10月に起きた草間リチャード敬太さんの件では『ハメられた』という意見もありますよね。さらに同月、米倉涼子さんに違法薬物疑惑も浮上しましたが、結局決定的な証拠はでていません。もし、2人とも何か別の事情があればどうするのか。報じた側の責任も注目されるべきでしょう。

 

 個人的には、12月に発覚した京都の大谷中学・高校の生徒が修学旅行で訪れたインドネシアのバリ島で集団万引きしたニュースが気になっています。こういうことが報じられると、海外でも日本人の評判も落ちてしまう。日本の炎上事件は時間とともに忘れられたり、評価も変わりますが、この件は現地で語り継がれていくような気がして心配です」

 

 元プロ野球選手で、野球解説者の広澤克己氏は、アスリートらしい見解を述べる。

 

「芸能人でも一般人でも、あまりに品行方正というか、四角四面のことしか認めないとなってくると、不平不満が溜まっていきますよ。たとえば中国ではこうした不満が反日感情という形で噴出しているのだろうし、日本では“炎上事件”として鬱憤を晴らしているかもしれませんね。

 

 昔、サラリーマンの方々は、球場に来ては選手に向かって好き勝手言ったものです。それでスッキリして家に帰り、次の日は元気で働く人が多かった。でもね、いまでは球場でもヤジを言えなくなったんです。ヤジを言うと、周りから『何言ってんだ?』と白い目で見られますから。四球ばかりのピッチャーにも『がんばれ!』と応援するし、塁にランナーを残したままでベンチに帰ってきても、ファンは拍手で迎える。そんな事、昔は絶対になかったですよ(笑)。表面的には温かい世界かもしれないけど、やっぱりストレス溜まると思いますね。だからみんなネットに書き込んで鬱憤を晴らすんですよ」

 

 広澤氏は、“炎上”で消えた当事者とも親交があったという。

 

「中居君や国分君は、彼らが小さいころから見てきたわけですよ。特に中居君は、みんなで飲みに行ったこともある。彼らが芸能界から締め出されてしまうというのは非常に寂しいですね」

 

 来年も芸能界はますます“浄化”が進むのだろうかーー。

12

出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

芸能・エンタメ一覧をもっと見る

今、あなたにおすすめの記事

関連キーワードの記事を探す