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〈2010年出場〉植村花菜『紅白歌合戦』出場秘話…10分近い『トイレの神様』、イントロや間奏を短くして7分台に抑えて熱唱

芸能 記事投稿日:2025.12.26 06:00 最終更新日:2025.12.26 06:00

〈2010年出場〉植村花菜『紅白歌合戦』出場秘話…10分近い『トイレの神様』、イントロや間奏を短くして7分台に抑えて熱唱

多くの著名な音楽家が公演をおこなってきたニューヨークの「カーネギーホール」の前で愛娘と記念撮影

 

 2010年、祖母との温かい思い出を歌詞につづった『トイレの神様』で、人生が一変した。

 

「2009年の終わりごろは、レコード会社からメジャー契約を切られるかもという瀬戸際でした。『次のアルバムがメジャーで出せる最後』という状況で、インディーズに戻るか、音楽はもうやめたほうがいいのか、人生に深く悩みました。

 

 でも、『またストリートライブをするような生活に戻ってもいいから、メジャーの最後は自分の思い出を詰め込んだ、自分にしかできないアルバムを作ろう』、そう決意して生まれた曲が大ヒットしたんです」

 

 ミリオンヒットを記録した『トイレの神様』を引っさげ、2010年末におこなわれた『紅白』に出場。

 

「年末の生放送、1分たりともスケジュールの遅れは許されない。ほかの歌番組にはない、独特の緊張感や殺伐とした感じがあり、ふとした瞬間にとてつもない緊張に飲み込まれそうになっていましたね」

 

『トイレの神様』は本来、10分近い曲のため、イントロや間奏を短くして7分台に抑えた。

 

「歌い慣れている長さではないので、2、3回あったリハーサルでは、歌い出しのタイミングを毎回、間違えてしまって。でも、本番だけはうまくいったので、本当に安心したのを覚えています」

 

 アーティストとの交流も。

 

「森進一さんと舞台裏でお写真を撮っていただきました。あとは、氷川きよしさんの『虹色のバイヨン』という曲が好きだったので、氷川さんが熱唱されていたときに舞台袖で一緒に歌っていました。あこがれのアーティストさんに会えて、うれしかった思い出ですね」

 

 現在は家族でニューヨークに移住し、歌手を続けている。

 

「アメリカのイベントでも『トイレの神様』を歌う機会があって、曲のストーリーは事前に英語で説明しますが、日本語で歌います。歌詞の意味はわからないはずなのに、『思いが伝わった』と言っていただけることがあって、言葉の違いを超えて音楽が伝わる瞬間はうれしく感じますね」

 

うえむらかな
1983年1月4日生まれ 兵庫県出身 2005年メジャーデビュー。2010年にリリースした『トイレの神様』が大ヒット。現在、米国・ニューヨークに居住し、日米で音楽活動をおこなう。20周年記念アルバム『でこぼこBEST』発売中

 

取材&文・瑠璃光丸凪(るりこうまるなぎ/A4studio)

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出典元: 週刊FLASH 2026年1月6日・13日合併号

著者: 『FLASH』編集部

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