〈2000年出場〉花＊花・おのまきこ＆こじまいづみ『紅白歌合戦』出場秘話…モーニング娘。と慣れないダンスに初挑戦

 

　メジャーデビュー25周年の女性デュオ花＊花。デビュー曲『あ～よかった-setagaya　mix-』が2000年7月にリリースされ大ヒットし、『紅白』出場が決まった。

 

「20世紀最後の年の『紅白』だったということも印象深いですし、本当に夢のなかにいるような一日でした」（おの）

 

　出場アーティストとの思い出も数多くあるという。

 

「私たちの歌唱中、紅組のみなさんがお花を持って応援してくださるという演出だったんです。それが恐れ多かったです（笑）。あと、宮川大助さん、花子さんが応援に駆けつけてくれて、すごくうれしかったですね」（こじま）

 

「そういえば、私たちと鈴木亜美さんのマネージャー同士が仲がよくて。マネージャーに『舞台から退場するときは3人で手をつないで帰っておいで』と言われて、鈴木さんと舞台裏まで手をつないだ記憶が……（笑）」（おの）

 

「谷村新司さんが、リハーサルのときに話しかけてくださったのも覚えています。『君たち、関西出身なんでしょ?　僕も関西』っておっしゃって、“もちろん存じ上げております!”と内心、思っていました。とても優しい方でしたね」（こじま）

 

　ダンスコーナーでは、モーニング娘。とのコラボも。

 

「モーニング娘。さんとは歌番組でご一緒することが多くて、リーダーの中澤（裕子）さんがいつも話しかけてくれました。あと、ふだんはピアノを弾いて演奏するわけですが、コラボコーナーでは慣れないダンスに挑戦したので、無事にできてホッとしましたね（笑）」（おの）

 

　取材時はデビュー25周年記念ツアーの真っただ中だったが、今後の活動は?

 

「2024年、ほかのアーティストさんへの楽曲提供や、学校の校歌を制作するお仕事があって、自分たちが歌わない形での表現が新鮮でしたね」（おの）

 

「今後は、映画や舞台の演出音楽などを作ってみたいと、話しているところです」（こじま）

 

おのまきこ
1976年11月23日生まれ 兵庫県出身 2000年に花＊花としてメジャーデビュー。現在、ラジオ『花＊花Style』でパーソナリティを担当

 

こじまいづみ
1976年4月6日生まれ 兵庫県出身 活動休止中に音楽療法士、活動再開後には防災士の資格を取得した

 

写真・馬詰雅浩
取材＆文・瑠璃光丸凪（るりこうまるなぎ／A4studio）