
チャリティーマラソンを走る横山裕
12月24日放送の『ぽかぽか』(フジテレビ系)で、お笑いコンビ「ハライチ」の澤部佑が、フジテレビの金欠ぶりをうかがわせる発言をして、話題となった。
「クイズ企画の全問正解者への賞品が、いつもより減額されていたことに出演者からクレームが入ると、澤部さんが『お金、ないし!』とリアクションしたのです。相方の岩井勇気さんも『番組だけじゃないもんね、お金ないのはね』と合いの手を入れました」(芸能担当記者)
冗談めかしたやりとりだったが、12月13日配信の「WEB女性自身」では、スポンサー収入の減少によるフジテレビの“金欠”ぶりが具体的に報じられている。そこで懸念されているのが、制作費削減が番組の安全管理に影響を及ぼす可能性だ。
「12日、SUPER EIGHTの横山裕さんが『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』で、高速回転する台に乗る企画の収録中、『右肋骨骨折、腰椎捻挫』で全治2カ月の怪我を負ったことが発表されました。
番組公式サイトでは謝罪とともに、『今後は番組制作上の安全管理をより一層徹底してまいります』とコメントしています」(同前)
なお横山は、18日放送の『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)に生出演し、自らの体調について「大丈夫です!」と報告。「一回、バク転してもいいですか?」と話すなど、気丈な様子を見せていた。
だが現場に目を向けると、楽観視できない状況もあるという。民放キー局スタッフはこう指摘する。
「ドッキリ番組は、過酷なロケになればなるほど、ターゲットが怪我なくできるよう、より徹底した安全対策を求められます。『ドッキリGP』では、釣り堀に設置されたやぐらにハシゴで登るもハシゴを外され、そのまま釣り堀に突き落とされるなど、毎週のように危険をともなうロケが放送されています」
さらに「WEB女性自身」では、フジテレビが2026年3月に、多くの外部スタッフとの契約を更新しない方針であることも報じられている。
「制作現場は局員だけでは回りません。とくに体を張るバラエティでは、制作会社のADが事前シミュレーションなどで重要な役割を担っています。その人手が減れば、安全確認の精度にも影響が出かねません」(同前)
実際、『ドッキリGP』では2024年11月にも、タイムマシーン3号・山本浩司が肋骨を骨折する事故が起きている。出演者の負傷が続けば、番組継続そのものが問われる事態になりかねない。
前出の民放キー局スタッフは、今回の事故が起きた企画についてもこう明かす。
「横山さんが参加してケガを負った『記憶忍者隊マッサマン』の罰ゲームは、当初はクレーンを使った“逆バンジー”でした。回転台に変更された背景には、設備費やリース代を抑える意図があった可能性も否定できません」
フジテレビに、ドッキリ番組の制作費が削減されているのか、また出演者の安全対策に影響を与えることはあるかを問い合わせたが、期限までに回答はなかった。
怪我などのリスクと隣り合わせのドッキリ番組だが、どこまで安全を担保できるのか、横山の事故を機に、その姿勢が問われることになりそうだ。
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