
矢沢永吉
12月25日、歌手の矢沢永吉が12月31日に放送される『第76回NHK紅白歌合戦』に特別企画枠で出場するとNHKが発表した。矢沢の紅白出場は2012年以来、13年ぶりとなる。
矢沢は2009年に白組のサプライズゲストとして初出場。2012年にも白組特別歌手として出演し、今回で3回目の出場となる。
「今年の『紅白』の出場者発表は11月14日に行われ、その後、紅組歌手としてAKB48、白組歌手としてRADWIMPSなどの追加出演が発表されています。特別枠には星野源さん、玉置浩二さん、松任谷由実さんらの豪華アーティストが並んでおり、矢沢さんはそこに加わる形です。一部ネット上では、サザンオールスターズや松田聖子さんなどさらなる追加サプライズ出演を望む声もあり、注目の枠となっています」(スポーツ紙記者)
誰もが知るレジェンド級のアーティストが続々と“追加発表”される様子は“大型音楽フェス”を彷彿とさせるものだが、X上では疑問の声も並ぶ。
《特別企画枠多すぎ、歌合戦なんだからちゃんと対戦して》
《特別演出とか、なんとかショーとかいらないから、出演枠増やそう》
《紅白歌合戦って、その年を代表する人達を基準に出場させるから一年を総括して振り返られるものだったはず。ここのところ、ずっと選考理由が不明な上、特別枠が多すぎて何が何だか》
こうした声が寄せられる理由を放送作家が語る。
「もともと特別枠は、出演者発表までに交渉が間に合わなかったものの、番組側がぜひとも出てほしいと考えるアーティストの出場枠といった側面があります。2016年12月いっぱいで解散を発表したSMAPに対しても、ギリギリまで特別枠での出演交渉が続けられたものの、実現しなかったと複数のメディアに報じられています」
特別枠はかねてより存在していたが、ここ数年はその数が“多すぎる”といった印象も否めない。
「そもそも『紅白』の番組コンセプトは白組と紅組が対決して勝敗を決めるものです。しかし、近年は勝敗よりもショーとして全体を楽しむ、盛り上げる方向にシフトしつつあります。番組の根幹にかかわる部分で変化が生じつつあるのです。さらに特別枠の出演者が白組、紅組のどちらかに属する場合、大物がそろっているほうが有利になってしまうため調整の必要も生じます」(前出・同)
特別枠の急増は『紅白』のありかたそのものを問い直す契機となりそうだ。
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