
Mrs. GREEN APPLE
12月28日、NHKは松田聖子が『第76回NHK紅白歌合戦』に出場すると発表した。5年ぶり、25回目の出場となるが、その“立ち位置”をめぐり波紋が広がっている。
「聖子さんは『特別企画』として登場し、番組の最後に歌います。披露するのは1980年の初出場のときにも歌った『青い珊瑚礁』。ただ、注目を集めているのは、その順番なんです」(芸能記者)
今年の大トリはMrs. GREEN APPLE(以下「ミセス」)が務めることが発表されていた。初の大トリということで、26日には《紅白のフィナーレを飾る》などとPRされ盛り上がっていたのだが、松田はミセスの歌唱後に登場する“究極の大トリ”となるという。
土壇場の“演出変更”にX上では、
《ミセス大トリの後になんで?》
《究極の大トリってなに?》
と困惑の声も見られる。芸能プロ関係者はこう語る。
「最近の『紅白』では本番直前の追加発表や『特別企画』が増加しています。そこで、聖子さんの“究極の大トリ”という構成。ミセスファンへの配慮がないプログラムで、不満が出るのは当然でしょう」
もっとも、前例がないわけではない。
「2018年の第69回大会では、嵐が大トリを務めたあと、サザンオールスターズが同じように“究極の大トリ”として登場しています。ただ、このときは平成最後の『紅白』を締めくくるという明確な“意味合い”がありました」(前出・芸能プロ関係者)
では今回はどうか。
「聖子さんは今回の出場に関してこうコメントしています。
《放送100年という輝かしい節目、そして私自身のデビュー45周年に、再び紅白のステージに立たせていただけることを、心から光栄に思います》
100年前の1925年、NHKの前身である社団法人東京放送局が日本で初のラジオ放送を開始。つまりNHKは自身の歴史の始まりを、今年デビュー45周年を迎えた聖子さんに託したというわけです」(同前)
松田と紅白には、忘れられない過去もある。2021年、25回目の出場が決まっていたものの、娘・神田沙也加さんの急逝により、本番6日前に辞退。今回は“幻の25回目”を取り戻す舞台とも言える。
一方、ミセスが大トリを務める大義も十分あるはずだ。
「今年デビュー10周年を迎え、55万人を動員する5大ドームツアーも完走。ボーカルの大森元貴さんは、連続テレビ小説『あんぱん』に出演していますし、何よりバンドは来年元日から『フェーズ3』に向かいます。当然のことながら、一番最後に歌う歌手が、もっとも“格上”であるわけです。近年の活躍を見て、ミセスだと判断するのか、過去の活躍を重視して松田聖子だと考えるのか、議論が分かれるところでしょう」(同)
今年の紅白のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか。」。だがNHKが最も強くつながっていたのは、自分の局の節目と松田聖子というブランドのようだ。
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