
人気K-POPグループaespa(写真・公式Instagramより)
《aespaの紅白出場停止を求めます》
大晦日の風物詩「第76回NHK紅白歌合戦」の直前、多国籍ガールズグループ「aespa」(エスパ)の出場に対し、オンライン署名サイト「Change.org」で集められた反対の署名ははじつに14万6千筆を超えた。ことの発端は、中国人メンバー・NINGNING(ニンニン)による不適切投稿だ。
「同グループは、韓国人2名、日本人1名、中国人1名の4人組です。問題となっているのは、2022年にニンニンさんがファン向けアプリに投稿した“ランプの写真”でした。一見するとインテリア雑貨の紹介に見えましたが、その形状が原子爆弾の“きのこ雲”を連想させるとして、日本でSNSを中心に批判が噴出したのです。
当時は大きな問題に発展しなかったものの、2025年にaespaがNHK紅白歌合戦への初出場を決めたことで、この過去の投稿が掘り起こされてしまったのです。日本は世界で唯一の被爆国であり、原爆を想起させるモチーフに対して非常に敏感な社会的背景があります。そのため『公共放送の紅白に出演するアーティストとしてふさわしいのか』という議論にまで発展しています」(芸能記者)
これまで沈黙を貫いてきたグループは、本番の2日前に日本公式サイトで発表を行った。
《aespaメンバーのNINGNINGがSNSに投稿した内容について、多くのご指摘をいただきました。この投稿に特定の目的や意図はございませんでしたが、さまざまなご懸念を生じさせるものでした。今後はより細心の注意を払ってまいります》
と政治的な意図はないと否定した上で、
《現在NINGNINGは体調不良が続き、病院にて診察を受けた結果、インフルエンザへの感染が確認され、医師より十分な休養と安静が必要と診断されました》
とニンニン不出場を発表したのだ。しかし、X上では批判が止む様子はなかった。
《aespaはまったく興味ないけど、容認するような態度をとったNHKはさすがに看過できないな》
《これだけ批判されてるのだからNHKも感染リスクがあるからと出演取り消しにすればいいのに》
《炎上回避のつもりがただの燃料になってるという…さっさとNHK側から出演取り消しするべきだった》
NHKに対する疑問の声も相次いでいる。
「批判が強まっている理由のひとつは、NHKが“公共放送”である点にあります。紅白歌合戦は単なる音楽番組ではなく、歴史や社会的文脈を背負った国民的行事です。そこに、原爆を想起させる表現をめぐって議論のある人物を起用した判断に、違和感を覚える視聴者が多いのではないでしょうか。
ニンニンさん本人は、いわば単なる“芸能人”ですから、この先日本での活動がしづらくなったとしても自業自得。謝罪をするのか、どんなコメントを発表するのか含めてすべて自己責任です。
一方で、NHKは受信料などを財源とする公共放送です。民放以上に、番組内容や出演者について国民の意見を踏まえる必要があるでしょう。NHKは終始“問題はない”と説明し、グループは出演する予定だと主張し続けてきました。
むしろ、そのせいでaespaサイドがなんとか“工夫”をせざるを得なくなってしまった面もあると思います。結果的にニンニンさんが出演しないのであれば、もっと早い段階でNHK側から判断を下す選択肢もあったはず。視聴者の不満が溜まるのは仕方ないでしょう」(芸能ジャーナリスト)
出場する3人には精一杯パフォーマンスをしてほしい。
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