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松下奈緒『夫に間違いありません』いまいちハマれなかった「たった1つの理由」夫・安田顕のクズっぷりは最高だったのに

芸能 記事投稿日:2026.01.12 11:00 最終更新日:2026.01.12 11:02

松下奈緒『夫に間違いありません』いまいちハマれなかった「たった1つの理由」夫・安田顕のクズっぷりは最高だったのに

松下奈緒

 

 初回からスピーディな展開で物語が進み、さらに予想外の事実もどんどん明かされていった……にもかかわらず、いまいち没入できなかった。松下奈緒主演で1月5日(月)にスタートした『夫に間違いありません』(フジテレビ系)のことだ。

 

 朝比聖子(松下)の夫・朝比一樹(安田顕)が突然姿を消し、その1カ月後に警察から川で事故死したという連絡を受ける。遺体はひどい状態だったものの、所持品から一樹の財布や運転免許証が出てきたことや、一樹と同じ特徴的なホクロがあったことから、聖子は「夫に間違いありません」と泣き崩れる。

 

 だがその1年後、聖子が1人で自宅にいると一樹がひょっこり帰ってくる。喜びも束の間、一樹が亡くなったことで受け取れた保険金5000万円のうち、2000万円を借金返済や経営するおでん店の改装費用に使ってしまっており、一樹が生きていたとなれば一括返金する必要があるとのこと。

 

 そのため、一樹の提案で、2000万円を用意できるまで亡くなったことにしておくという隠蔽を2人は選択するのだが――というストーリー。

 

■主人公にクセがなく無個性なので引き込まれない

 

 筆者が第1話でハマれなかった理由はただ1つ、主人公・聖子に魅力を感じなかったことにある。生きていた夫をお金のために隠匿するという悪事は働いているものの、基本的には人畜無害のただの “いい人” なのだ。

 

 子ども2人を育てながら認知症を患う義母の面倒もみており、夫がいなくなってからは1人でおでん店を切り盛りするという真面目な性格。借金は夫の家業のおでん店の経営難が原因だったし、一樹からの隠蔽の提案を受け入れたのも、優秀な息子が希望する私立校への進学に何百万円もお金が必要だからという理由。

 

 要するに、滅私して家族のために生きている努力家なのだが、キャラクターとしてのクセがなく、個性が薄い気がしてならない。

 

 そういう意味では、夫・一樹は個性強めのクズ要素があってドラマのキャラクターとしては最高だった。

 

 生存がわかってから偽名を使って工場の仕事に就くも、あまりにもミスが多く即行でクビになってしまうという、“逆シゴデキ” な情けないシーンが描かれた。そもそも妻も子どもも家業も捨て、実母を妻に押し付けて失踪していたわけだが、実はNo.1キャバ嬢と不倫同棲していたことも明らかに。

 

 失踪していた理由はほかにもありそうだし、聖子が間違えた遺体の人物との関係性もナゾで、まだまだ秘密がありそうだが、とにもかくにも、あんなうだつが上がらない甲斐性ナシなのに、No.1キャバ嬢を口説き落としていたという設定がおもしろい。

 

 一樹のクズ思考・クズ行動はこの物語を動かしていくために必要な要素なのだろうが、ダメ人間すぎてキャラ立ちしているといった感じ。逆に、聖子の無個性さや魅力のなさが際立ってしまったように思うし、話は当然、主人公視点で進んでいくため、物語への没入感もあまり得られなかった。

 

■ジェットコースター的に二転三転、四転五転に期待

 

 ヒューマンサスペンスというジャンルでいうと、昨年4月期にフジ系の同じドラマ枠で放送されていた北川景子主演『あなたを奪ったその日から』の主人公は魅力的だった。

 

 北川が演じたキャラももともとは善人だったが、幼い我が子を事故で亡くしたことで復讐の鬼と化し、事故の原因を作った男の娘を誘拐して育てていく。主人公が宿した狂気は物語に引き込む力を持っていた。

 

 だが、松下演じる聖子は、その境遇には同情するものの物語に引き込む魅力が圧倒的に弱い。

 

 いまのところ、隠蔽している夫の生存がバレるかバレないかのハラハラ感が見どころなのだろうが、間違って受け取ってしまった5000万円を返さなくてはいけないだけというのも弱い。おでん店を畳んだり息子の進学をあきらめさせたりする必要はあるのだろうが、自己破産して家族全員でリスタートしてがんばればいいだけでしょと思ってしまった。

 

 公式サイトのイントロダクションには《ジェットコースターのように展開する、ヒューマンサスペンス》と謳われている。たしかに第1話だけでも目まぐるしく状況が変わっていったから、物語が進んでいくにつれて、二転三転どころか四転五転するような予想を裏切る展開のてんこ盛りとなっていけば、引き込まれていくかもしれないが……今夜放送の第2話に期待したい。

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出典元: SmartFLASH

著者: 堺屋大地

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