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久米宏さん『ニュースステーション』再評価の陰で “負の遺産” も…風評被害生んだ「所沢ダイオキシン問題」思い出す声

芸能 記事投稿日:2026.01.15 18:40 最終更新日:2026.01.15 18:59

久米宏さん『ニュースステーション』再評価の陰で “負の遺産” も…風評被害生んだ「所沢ダイオキシン問題」思い出す声

久米宏さん

 

 1月13日、フリーアナウンサー久米宏さんが、1日に肺がんのため81歳で亡くなっていたことが明らかになった。

 

 訃報を受け、久米さんを代表する番組『ニュースステーション』(テレビ朝日系)を振り返る声も多い。“中学生でもわかるニュース番組” をコンセプトに、人形や模型などを多用した新しい報道番組として再評価する声があがるものの、過去の風評被害指摘する声もあった。

 

 それが、1999年に世間を騒がせた「所沢ダイオキシン問題」だ。

 

「同年2月1日の放送で『汚染地の苦悩 農作物は安全か?』と題し、埼玉県所沢市のホウレンソウなどの葉っぱもの野菜から1グラムあたり3.8ピコグラムという、全国平均の1000倍に相当する高濃度のダイオキシンが検出されたと報じたのです。

 

 この調査は民間企業の測定によるものでした。ダイオキシンはものが燃える過程で生じる猛毒の物質で、周辺には産業廃棄物の焼却場が多数存在するため、それが原因ではないかと伝えられました」(政治ジャーナリスト)

 

 このニュースは視聴者に大きなインパクトを与え、スーパーなどでは所沢産の野菜はもとより、埼玉県産の野菜まで締め出される事態に発展した。

 

 X上でも《久米宏に関しては99年のダイオキシン誤報道で、うちの実家も含めて埼玉中西部は葉物野菜でひどい目にあったし、同級生の狭山茶農家もとんでもない損害を被った》《久米宏ってダイオキシンのイメージしかない》といった声が並ぶ。

 

「事態を重く見たJA所沢は、独自に検査をおこない、野菜のダイオキシン濃度はきわめて低いと安全宣言をおこない、テレビ局へ抗議します。さらに埼玉県が、報道で最高値のダイオキシン濃度とされたのは煎茶であったと公表しました。

 

 乾燥した煎茶は軽いため、数字上ダイオキシンが多く検出されるようになっていますが、問題はありません。ホウレンソウも基準値以内でした。報道では “葉っぱものの野菜” とあいまいな表現を使っていたため、風評被害を招いてしまったのです」(同)

 

 この報道では農家側がテレビ朝日を相手に集団訴訟を起こし、2004年6月、テレビ朝日が農家側に謝罪して和解金1000万円を支払って解決した。

 

「この件に関して久米さんは、1999年2月に番組内で『生産農家のみなさんにご迷惑をおかけした。心からおわびしたい』と述べたほか、2003年10月の最高裁審理差し戻し判決を受け『確認ミスでした。重大な責任を感じています』と謝罪しています。

 

 2014年にゲスト出演したラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ系)でも『地域的にも、所沢の方とか、いろいろなところに迷惑をかけた』とふりかえっています」(同)

 

 大きな影響力ゆえに、“負の遺産” もあったというわけだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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