
橋本環奈
橋本環奈主演で1月12日(月)にスタートした月9ドラマ『ヤンドク!』(フジテレビ系)。率直に言って、かなり好き嫌いが分かれそうな作品だと感じた。
10代のころ、岐阜のヤンキーだった主人公・田上湖音波(たがみ・ことは/橋本)は、親友とバイクで走っていたところ壮絶な事故に遭う。親友は亡くなってしまったものの、湖音波は医師・中田啓介(向井理)の懸命な手術によって命を救われる。
湖音波は親友の死をきっかけに恩人である中田のような医者になるため、一念発起して猛勉強を開始。それから13年、まだ新米ながら脳神経外科医として「外科手術」と「血管内治療」の両方ができる凄腕に成長した。中田から東京にある大病院に呼び寄せられ、周囲と衝突しながらも、患者の命を救っていく。
そんな『ヤンドク!』、初回の視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)は世帯8.1%、個人5.0%だった。
月9の前クールは沢口靖子主演『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』で、初回視聴率は世帯6.5%、個人3.6%。前々クールは福原遥主演『明日はもっと、いい日になる』で、初回視聴率は世帯7.1%、個人4.1%。
月9の直近2作品の視聴率を上回っているため、好発進と言っていいだろう。
■初回からたっぷり描かれたヤンキー味
しかし、冒頭でお伝えしたとおり、好き嫌いがはっきり分かれそうで、“ハマる人”と“ハマれない人”に二極化しそうなドラマに思えた。
ハマる人の感性を否定するつもりは毛頭ないが、正直言うと筆者はハマれない側。ハマる人とハマれない人の分岐点は、ズバリ、橋本演じる主人公のキャラクターを好きになれるかどうかだろう。
主人公・湖音波は、元ヤンだけあって負けず嫌いな性格で、口癖は岐阜弁で “愚か者” という意味の「たぁけか!」。周囲からはビビられているものの、基本的に超ポジティブで義理人情に厚く、患者やその家族としっかりコミュニケーションを取り、寄り添っていくスタンス。
当然、初回からヤンキー味がたっぷり描かれていた。
たとえば東京の病院に到着した初日、緊急搬送されてきた患者をどちらの科で診るかと押しつけあっていた医師たちを見た湖音波は、足元のゴミ箱を豪快に蹴っ飛ばして「ええかげんにしや! たぁけかっ!!」と先輩医師を一喝。
また、受付の事務員に対して威圧的に文句をつけていた男3人を見つけると、「おいおいおいおいおいおい! オラァ! このたぁけども!」と割って入り、「はぁ!? うるせぇよ、てめぇら表出ろ! 全員まとめてシメたるわ!!」とブチ切れるのだ。
■うるさいし、寒々しいと感じてしまった
橋本演じるこの元ヤンキャラに対して、元気があって好感が持てるとか、真っすぐな行動にスカッとしてパワーをもらえるとか、発言に共感できて感情移入できるとか、患者のために親身になる姿勢に感動するとか、そう捉えられる人はハマれるだろう。
だが、筆者は申し訳ないが、ヤンキー全開の橋本環奈に対して、ぎゃーぎゃーうるさいと感じてしまった。
また、ヤンキー設定のキャラづけのためだろうが、湖音波の一人称は「自分」で、語尾には「~ッス」とつけ、謝罪は「さーせん」(すみません)。この頻出していた3つのセリフを、筆者はなんだか寒々しく感じてしまったのである。
筆者と同じように、主人公がやたらうるさいと感じたり、ヤンキーキャラが見ていて恥ずかしくなってしまったりすると、本作にはなかなかハマれないのではないか。
ただ、これはもう好みや感覚の問題なので、湖音波を好きになれたりおもしろいと思えたりする人は、十分ハマれるはずだ。
今夜放送の第2回で、橋本演じるヤンキーキャラに慣れてくれば、もしかすると徐々にハマれるのかもしれないが、はたして……。
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