
所属事務所の社長から「誕生日プレゼントでいただいた」というクリスタルの置き時計(写真・中村功)
クリスタルの輝きが美しい置き時計の台座に刻まれた数字2024・9・12は、松本まりか(41)が40歳を迎えた日付。
「所属事務所の社長からお誕生日プレゼントとしていただいたのですが、『よい時間を一緒に刻んでいきましょう』というお気持ちがこめられていて、すごく嬉しかったです」
しかも、それはちょうど、部屋に置く時計を探しているタイミングだったという。
「スマホを見れば時間がわかるからと、ずっと家に時計を置いていなかったのですが、そろそろかわいい時計が欲しいなぁと思っていたので、記念すべき40代のスタートの日に、とても嬉しいサプライズでした」
この日、自身のXには「自分の生き方をひとつ変えてみようかな 良い方に転じるように」とポストしているが、40歳の誕生日から1年余りを経て、それまでと変えたことはあるのだろうか?
「頑張りすぎないようにしたことです。それまでの私は、ギリギリまで自分を追いこまないと何かを生み出すことはできないと思っていました」
たとえばトレーニングでは、体もメンタルも「もう限界!」というところまで自身を追い詰めていたという。
「そういうやり方からは、ものすごいものが生まれることもあるけれど、限界があると思ったんです。それよりも、ゆったりとしたもの、温かくて柔らかいものから生み出していきたい。それを40代というか、人生後半の生き方にしたいと思ったのです」
そしてもうひとつ、40代にかなえたいのは……。
「今、撮影している作品で主婦役をやっているせいか、子供を産みたいな、と思うようになりました。結婚なんて全然遠い話だったけど、ふと『私、子供がいない人生なのかな』と」
彼女が主婦・吉岡詩織を演じるのは、ドラマ『元科捜研の主婦』(テレビ東京系)。タイトルどおり、結婚する前は科捜研で活躍していたが、現在は5歳の息子を持ち、科学の知識を生かして家事にいそしんでいる専業主婦だ。
「 “吉岡家” が本当に幸せで、私もこんな幸せな家庭を築きたいという気持ちになっちゃいますね。ただ、今は仕事がとても充実していて、俳優としてもっと成長したいというのも切実な思いなんです」
中学生のときにスカウトされて芸能界入りし、ブレイクしたのは30代に入ってから出演したドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)。確かな演技力と透明感ある雰囲気で、ここ数年は主演作が続いている。
「お芝居をすることが、どんどんおもしろくなっています。観てくださる方に楽しんでいただけることが、なによりの喜びですね」
初めてそれを感じたのは、小学2年のときだったという。
「新1年生の歓迎会で『おもちゃのチャチャチャ』を踊ったんです。私はフランス人形の役で、クルクル回るだけだったのですが、親や先生方、ほかの学年のコたちが観てくれている舞台に立ったことで、なんというか自分の存在意義を感じたんです」
しかしまだ、俳優という仕事があることもよくわからず、年に一度の学芸会を楽しみに小学校生活を送っていた。
「中学2年のときに、原宿でスカウトされて事務所に入ったものの、演技の仕事がしたいかどうかもわかりませんでした。でも、初めて受けたオーディションで受かったドラマ『六番目の小夜子』(NHK)で、カメラの前でお芝居をしたとき、雷に打たれたように『私はこれがやりたい』と……。それが、今もずっと続いている感じです」
いちばん好きなことを仕事にできている幸せを感じると同時に、だからこそのしんどさもある。
「好きだからこそ、うまくできないと打ちのめされます。私はまだこんなこともできないのか! って」
そんなとき、以前は自分を追いこんで痛めつけて乗り越えてきた。
「頑張りすぎず、幸せに頑張りたい。今はそんなふうに元超ストイックな俳優は思っています(笑)」
まつもとまりか
1984年9月12日生まれ 東京都出身 2000年にドラマ『六番目の小夜子』でデビュー。2018年のドラマ『ホリデイラブ』で注目を集める。これまでのおもな出演作は、ドラマ『ミス・ターゲット』、映画『湖の女たち』、NHK大河ドラマ『どうする家康』など多数
写真・中村 功
取材&文・工藤菊香
ヘアメイク・Rina
スタイリスト・藤浪千穂
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