
1月27日、衆院選が公示され、2月8日の投開票に向けた選挙戦がスタートした。政権選択の意味を持つ、日本社会にとってきわめて重要な選挙なのは間違いない。各局ワイドショーもその報道に力を入れていると思いきや、どうもそうではないらしい。
「たとえば同日、『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』(TBS系)では、オープニングで寒波襲来の話題を40分にわたって紹介。その後、中国へ返還される双子パンダ、シャオシャオとレイレイの “旅立ち” を伝える特集が、30分も組まれたのです。
2頭は番組が始まる30分前に上野動物園を出発していました。それにもかかわらず、画面右上には『速報 双子パンダ 上野動物園を出発』というテロップ。涙ながらに別れを惜しむファンの声のVTRが流れ、すでにパンダがいない上野動物園から生中継までおこなっていました。
さらに、司会の石井亮次さんが中継先のリポーターに『パンダを載せたトラックを目の前で見送ったんですか?』などと質問していましたね」(芸能記者)
一方、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)も、パンダ返還を速報扱いで報道。1月28日には、司会の宮根誠司自らの申し出で今秋の番組終了が報じられているが、やはり内容はパンダ中心だった。
「『ゴゴスマ』と同じく、すでにパンダがいなくなった上野動物園から中継をおこなったほか、スタジオでは1972年の日中国交正常化にともなうカンカン、ランラン来日からの歴史をフリップで振り返りました。
さらに、日本からパンダがいなくなることによる経済的影響にも言及。関西大学の宮本勝浩名誉教授によると、年間で195億円の損失が見込まれるといいます」(同)
Xでは、《政治より、パンダが大事な、ワイドショー》《パンダの輸送ってそんなに盛り上がるネタなの?》と、パンダ一色のワイドショーにうんざりしているようだ。
だが、そんな空気に一石を投じたのが社会学者の古市憲寿氏だ。
「同じく27日の『旬感LIVE とれたてっ!』(フジテレビ系)でも、オープニングから10分間にわたって特集。そのなかで古市氏は『ネコのほうがかわいくないですか?』『もしパンダが10万頭いたら、こんなみんな愛します?』『しょせん、その程度かな』と発言し、希少性ゆえの人気を指摘しました。
社会的なバイアスによって『パンダがかわいくない』と言いにくい風潮に疑問を呈したのはさすがでしたね」(同)
少なくとも、パンダ外交を展開する中国の思うつぼなのは間違いなさそうだ。
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