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『DREAM STAGE』中村倫也はパワハラの権化だし、池田エライザの覚悟は口先だけ…俳優が脚本の被害を受けすぎていて強い残念感

芸能 記事投稿日:2026.01.30 11:00 最終更新日:2026.01.30 11:10

『DREAM STAGE』中村倫也はパワハラの権化だし、池田エライザの覚悟は口先だけ…俳優が脚本の被害を受けすぎていて強い残念感

『DREAM STAGE』(TBS系)のロケ。プロデューサー役の中村倫也とアイドル役を務める韓国出身女優のハ・ヨンス

 

《K-POP版 “スポ根” ドラマ》というキャッチコピーに偽りなし。

 

“スポ根” と言えば、昭和や平成前期に流行ったジャンルだが、たしかに中村倫也主演の金曜ドラマ『DREAM STAGE』(TBS系)は、“スポ根” のノリやストーリーを踏襲している。

 

 それを好意的に解釈すれば、「かつての王道」「古きよき定番」と表現できるのだろう。だが、申し訳ないが、筆者視点ではベタなシーンのオンパレードで、古臭いドラマだと感じてしまった。

 

■中村倫也演じる主人公はテンプレ天才キャラ

 

 中村演じる主人公・吾妻潤は、かつて天才音楽プロデューサーとしてK-POP界隈で名をはせていたが、とある事件によって業界から追放されていた。

 

 そんな吾妻が、韓国の弱小芸能事務所の社長をしている元恋人に呼びつけられ、有望なメンバーを引き抜かれたあとの “残りものメンバー” 7人で組んだ、K-POPボーイズグループ「NAZE(ネイズ)」のプロデューサーを任されるというストーリー。

 

「NAZE」は韓国人4人、日本人2人、タイ人1名の多国籍メンバーで結成されている。最大のポイントは、「NAZE」はドラマ内だけの架空グループではなく、実は現実でもデビューを控えたグループだというところ。

 

 性格や生い立ちなどはドラマ用の設定が作られているが、基本的には実在する「NAZE」メンバーが本人役を演じているわけだ。

 

 さて、主人公・吾妻はクールで愛想のない天才系。「NAZE」メンバーと初対面時には、上から目線でぶっきらぼうな態度。彼らのダンスレッスンを見て「レベルが低いにもほどがある」「叶わない夢を追うのは人生の無駄だ」と歯に衣着せぬ物言いでバッサリ。

 

 また、吾妻が「NAZE」メンバーに課した練習やルールはとても厳しいもので、簡単に言うと運動部の鬼監督のような振る舞い。

 

 しかし、本当は情に厚く、一生懸命努力を続ける「NAZE」メンバーたちの熱意にほだされて、裏で彼らのために尽力するというキャラクターだ。

 

 ……なんだかストーリーもキャラ造形も、ありがちすぎると思わないだろうか? こんな手垢がつきまくったテンプレ天才キャラを、演技巧者の中村倫也に演じさせるなんて、もったいない。

 

 吾妻のスパルタ指導やメンバーへの言動はパワハラ全開だが、「NAZE」メンバーはそんな扱いにもくじけずに努力と根性で乗り越えていく。完全に “スポ根” のノリであることは間違いないが、「古っ!」と思ってしまった。

 

 ただ、40代の筆者からすれば使い古された手法ばかりのマンネリドラマにしか見えないが、いまの若者たちはそんな過去のドラマなんて観ていないから、むしろ新鮮に感じられるのかもしれないが……いやいや、主人公のパワハラ指導とそれに応える努力・根性が、令和の若者にウケるのか、はなはだ疑問なのだ。

 

池田エライザが宣言した「覚悟」は口先だけ

 

 本作には主要キャストとして池田エライザも出演中。先週放送の第2話は、池田演じる「NAZE」マネージャー・遠藤水星にスポットがあたるエピソードだった。

 

 水星は高学歴だが、自分に自信が持てずコミュ障気味。いつも一生懸命がんばっているのだが、自己主張が苦手で、努力が空回りしてしまうキャラクター。

 

 この水星のキャラ造形もありがちなテンプレなのだが、それはさておき、第2話ではツッコミたくなるシーンが続々。

 

 水星は、吾妻から必要ないと言われてまともな仕事をまかせてもらえなかったのだが、せめて活用してほしいと「NAZE」についてまとめた大量の資料を吾妻に託していた。なんと、それは水星が手書きでびっしり埋め尽くした資料で、5cmぐらいありそうな分厚さだ。

 

 資料の中身がどんなに充実していても、正直、デジタルが発達したこの時代に手書きの資料を作っている時点で、使えない人材っぽい印象が拭えない。

 

 まぁ、デジタルだと水星の努力が伝わりにくいという脚本上の理由もあるのだろうが、その制作側の都合を考慮しても、さすがに分厚い手書き資料を上司に渡す若者を有能とは思えない。表現が時代に合っていないのだ。

 

 また、吾妻から覚悟を問われた水星が、「私にもあの子たち(「NAZE」メンバー)の人生を背負う覚悟はあります」と宣言するシーンがあった。

 

 そして吾妻から「NAZE」がライブに出られるようにしろという指示を受け、イベント会社や音楽プロダクションなどに次々と飛び込み営業していくのだが、知名度ゼロのため連戦連敗。その際、水星はカバンにしまっていた退職届を見つめるシーンがあった。

 

 けっきょく吾妻のアイデアと努力によってライブ出演が実現し、退職届も提出することなく “めでたしめでたし” となったのだが、水星に対してめちゃくちゃモヤモヤしてしまった。

 

「NAZE」メンバーの人生を背負う覚悟があると宣言しつつ、退職届を持ち歩くって……。提出しなかったからOKなんてことはなく、退職するという選択肢を持っていたことが大問題。もし提出していたら、メンバーの人生を投げだして逃げることになっていたからだ。

 

 この退職届の描写からも “水星=使えない人材” というイメージがこびりついてしまったのだが、これはもう脚本が悪いと思う。 吾妻演じる中村倫也も、水星演じる池田エライザも、質の悪い脚本の犠牲になっているように感じてならない。

 

■いちアーティストのプロモーションビデオ?

 

『DREAM STAGE』というこのドラマは、いまのところ「NAZE」という実在するボーイズグループの “プロモーションビデオ” の域を脱していない。

 

 このドラマを観て「NAZE」のことを知り、「NAZE」のファンになる層は一定数いるだろうが、いちアーティストのプロモーションのために民放キー局のGP帯ドラマを丸々差し出すのはいかがなものか。

 

 近年のTBSは、2024年1月期の『Eye Love You』しかり、2025年7月期の『初恋DOGs』しかり、韓国人俳優を主要キャストに抜擢して韓流テイストを盛り込む手法を多用しているが、今回の『DREAM STAGE』もその流れを汲んでいるのだろう。

 

 今夜放送の第3話では、ライバルのエリートK-POPグループとの対立が深まるエピソードが描かれる模様。映画も音楽も勢いのある韓国エンタメの人気にあやかりたい気持ちはわかるが、だったら良質な作品を生み出してほしいものだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 堺屋大地

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